休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ディーリアス&エルガー/弦楽四重奏曲

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20180221(了)
ディーリアス&エルガー弦楽四重奏曲
フレデリック・ディーリアス(1862-1934)/
(1)弦楽四重奏曲(1917年改訂版)27:21
  ①7:29 ②4:02 ③9:31(Late Swallows) ④6:19
(2)弦楽四重奏曲から2楽章
   (1916年原典版から、2016年D・グリムリーによる再構成版、抜粋)16:10
  ⑤(①’)7:30 ⑥(③’Late Swallows)8:40
エドワード・エルガー(1857-1934)/
(3)弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.83 (1918) 27:54
  ⑦9:01 ⑧9:30 ⑨9:23
  ヴィリアーズ四重奏団
  録音;2016年7月・10月/英国、ロンドン、ペントンヴィル、セント・サイラス教会
  CD/クラシック/室内楽/Ⓟ&ⓒNaxos Rights US,Inc.      Tot.71:24
  <★★★>
 
(帯紹介文) エルガーとディーリアス、同時期に書かれた各々の弦楽四重奏曲
は、どちらも第一次世界大戦の影響が色濃く感じられる、重厚で哀切な表情を
持っています。開戦時、パリのすぐ南にある村に住んでいたディーリアスは、負
傷した兵士や数多くの難民の姿を目の当たりにし酷く心を痛めました。その心
情を、彼の家に巣をかけていたつばめに重ね合わせて作曲したのが、この弦楽
四重奏曲の第3楽章とされています。後に弟子のフェンビーによって弦楽合奏
に編曲された版も広く愛されています。現在では通常、1917年の改訂版が演奏
されますが、ディーリアスは初稿版も破棄することなく、そのスケッチや断片が
英国図書館に残されています。この録音のためにグリムリーはこれらを補筆し
演奏可能な状態に仕立てることで、2つの稿の違いを比較していただけます。 
同じころ、やはり戦争によって健康を損ねていたエルガーも、妻アリスの勧めで
郊外に移り住むことで創作意欲を取り戻し、この弦楽四重奏曲を含む何曲かの
大作を書き上げます。アリスはこの曲の第2楽章をとりわけ好み、彼女の葬儀の
際にも演奏されました。
(1)はずいぶん久しぶりに聴きました。
印象は、ちょっと演奏がなよっとしすぎ・・・、あるいは厳しさが相当に足りない。
またまたあるいは、「芯」のようなものがない・・・
ひょっとすると演奏技術の問題もあるかもしれない。その辺はよくわからないけ
れども。
LPで聴いていました。もう処分は昔のこと。その演奏はフィッツウイリアムズ弦
楽四重奏団という団体だったと思う。もっとかっちりした演奏だった気がするん
だが、もう忘れた。もっとも、いかにもディーリアスらしいことは確かでも、名曲と
いうわけでもないんじゃないかなぁ。「去りゆくつばめ」は素敵だけどさ。
曲を思い出したに過ぎないようなものながら、ワタシにはそれなりに意味はあ
りました。
(2)については、知らなくてもいいかもしれない。
①と⑤はそりゃあ違うけれど、そんなにむちゃくちゃ違うって感じでもない。不
協和音っぽいところの扱いなんか残念なぐらい変わらない。
一方、「去りゆくつばめ」の③と⑥はずいぶん違う。③が格段にスッキリしてい
てよろしい。エリック・フェンビーさんだって⑥でなく③のほうに触発されて、弦
楽合奏へ編曲する気になったんじゃないか。
(3) 成立したのがディーリアスの曲と近い。でも、なんてったって、ふたりは没
年が一緒だったんだね。偶然にしても覚えやすい。
この曲だけしか聴かなかったら、このエルガーの四重奏を、‘こんなもんか’ぐ
らいで通り過ぎたかもしれないけれども、ディーリアスを聴いた後では、たぶん
こういう感じではないに違いないと思わざるを得ないってことになっちゃった。
エルガーですよ。
飽きの来ない(≒簡単には掴めない)いい曲で、美しいことは確かなんですけ
どね、ここまで柔らかくて優しい面ばかりの曲であるはずがないだろう・・・。
奥方が第二楽章を気に入られた。 ウム、なるほど。
悪い演奏とも思わないんですが、でも・・・悪いかも。
さてさて、どんなもんでしょうか。
この四重奏団で、ほかの作曲家のものを今頼んでいる。初めて聴く作曲家で
はあるけれど、それを聴けば、もう少しはっきりするでしょう。
英国で活動中のクァルテットでしょうが、第二ヴァイオリンは日本人です。  
環樹さんという女流。