20200412(了)
Darius Milhaud 1892-1974;
Complete Violin Sonatas/
Complete Viola Sonatas
CD1 45:04
(1)Violin Sonata №1 Op.3(1911)
①7:37 ②8:03 ③6:32
(2)Primtemps Op.18 for Violin and Piano(1914)
④2:27
(3)Violin Sonata №2 Op.40(1917)
⑤5:53 ⑥3:05 ⑦4:50 ⑧3:46
(4)Capriccio №13 de Paganini Op.97(1927)
⑨(traité en duo concertante) 2:41
CD2 38:05
(5)4 Visages for Viola and Piano Op.238(1943)
①2:52 ②1:23 ③4:00 ④2:23
(6)Sonata №1 for Viola and Piano Op.240(1944)
⑤3:32 ⑥2:31 ⑦5:13 ⑧2:41
(7)Sonata №2 for Viola and Piano Op.244(1944)
⑨3:39 ⑩6:55 ⑪2:40
GRAN DUO ITALIANO
Mauro Tortorelli(vln/vla)、Angela Meluso(p)
Recording:October 2015;Studio I Musicanti,Rome,Italy
CD/2枚組/室内楽/Ⓟ&ⓒ 2016 Brilliant Classics/輸入
(1)(2)(3)(5)<★★★★>、(7)<★★★☆>、
(4)(6)<★★★>
「ミヨー/全ヴァイオリン・ソナタ&全ヴィオラ・ソナタ」
個々曲ごとにメモはしましたが、すっとばしましょう。
ヴァイオリンは初期の作品、ヴィオラは中期の作品群からの選択で、
特にヴァイオリンのほうは、ソナタ全集とは言えないところがあります。
ヴァイオリンは初期なので、まだミヨ―らしくなく、ロマン派の音楽。さ
らにはどういう加減か、イギリス風味がワタシには感じられました。
(1)(2)(3)はいずれも、ミヨ―らしくないとはいえ、とても心地よい
もので、このジャンルにしてはワタシは好きですね。
(4)はワタシ苦手なパガニーニ。どこかやっつけ仕事ふう。
ヴィオラのほうは初めの(5)が素敵でした。こっちはミヨーらしさを強く
感じる。④はストラヴィンスキー・・・せんだっても聴きつけた。 カッコ
イイ!
(6)は擬古典ないしは擬バロックといった趣で、ムード音楽としては流せ
ても、楽しむというところにまでは難しいかも。
(7)は面白いんだかつまらないんだかよくわからなかった。ただし、いか
にもミヨーらしくどこかふざけたようなところと陰鬱さとバーバリズム的な
ものがある。(7)だけでミヨーの典型がほぼ揃っていたかも。
持ち替えのヴィオラも頑張ってました。上手下手はよくはわかりません、
難しそうだものね。
一時期交響曲をよく聴きました。その時に確か「金太郎飴」みたいだと
書いた。ここにあるヴァイオリンとヴィオラのソナタは、交響曲どうしほど
には似てないですね。
まあここまでミヨーのヴァイオリンとヴィオラの曲を集めたものというのは
珍しいんじゃないでしょうか。
聴きたいってヒトもそうはいない代わりに、手に入れようと思っても簡単
にはいかない。
さすがBrilliant Classics、目のつけどころが違う。
自社のものか他レーベルのものを買ったかは知りません。
2枚組は余裕があっていいかもしれないものの、合わせると83分とちょっ
と。がんばりゃあ1枚に詰め込めたかもしれない。
ジャケット写真(ライナーの表紙)は安直だけどイメージとしてはピッタリ
の南欧風。これはセザンヌかな。
飽きの来ないいいアルバムで、ちょいちょい聴くことになるでしょう。