休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ラッブラ;弦楽四重奏曲第2番ほか

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20181108(了)

ラッブラ Edmund Rubbra

(1901-1986):

 
(1)弦楽四重奏曲 第2番 変ホ調 Op.73 (22:56)
   ①8:39 ②2:36 ③7:41 ④4:00
(2)声と弦楽四重奏のための「アモレッティ Op.43 (14:10)
   ⑤3:32 ⑥1:32 ⑦3:48 ⑧3:32 ⑨1:47 
(3)アヴェ・マリア・グラティア・プレナ (4:36)
   ⑩⑪
(4)単一楽章のピアノ三重奏曲 Op.68 (21:09)
   ⑫-⑭
 
  チャールズ・ダニエルズ(テノール)(2)(3)、マーティン・ラスコウ(ピアノ)(4)
  マッジーニ四重奏団
  録音:2009年1月、英、サフォーク、ポットン・ホール Tot.62:53
  CD/室内楽/Ⓟ&ⓒ 2009 Naxos Rights International Ltd.
  <★★★☆>
(帯) 神秘主義、東洋主義、イギリス中世への憧れ
    不思議な響きと厳格なる対位法をあわせもつ音楽
 
(CD帯紹介文) イギリスの作曲家ラッブラは、14歳の時、最初は鉄道員として
働きましたが、シリル・スコットの音楽を知り、1920年彼の教えを乞うために奨
学生となり、その翌年には王立音楽院に入学、スコットやホルストに音楽を本
格的に学んだという経歴を持っています。彼は11曲の交響曲を始め、4つの弦
楽四重奏曲など多くの室内楽曲、そして声楽曲などを作曲し、20世紀のイギリ
ス音楽の中心的人物としての地位を確立しました。ここに収録された弦楽四重
奏曲第2番は1952年5月の初演された意欲的な作品で、ホルストやヴォーン=
ウィリアムスの影響を受けながらも、根底にあるのはベートーヴェンへの尊敬
の思いです。またラッブラはイギリス中世の時代にも関心が深く、しばしば自作
にもエリザベス朝時代の雰囲気を取り込んでいます。ここに収録された「アモレ
ッティ」はエドマンド・スペンサー(1552?~1599)の愛の詩を用いたもので弦
楽合奏と歌のために書かれた情熱的な曲で、これは恐らくラッブラの2番目の
妻となるアントワネットのために書かれたものと推測され、(彼女は有能なヴァ
イオリニストだった)精神的な美しさと肉感的な響きが融合された聴きごたえの
ある作品です。
 
またラッブラ、選んでしまった。今度は室内楽。歌も入る。
交響曲の時に使えばよかったな、帯の2行。
東洋主義というのがいまいちわからないんだけれど・・・
 
メインは(1)と(4)なんでしょうが、簡単には乗り切れなかった気がします。
けっこう回数聴きました・・・
ベートーヴェンの名が出てますが、なるほどで、ベートーヴェン弦楽四重奏
はどうしても好きになれませんで、それとまあ同じようなことになるでしょうか。
特に弦楽四重奏は、まるでドイツロマン派の音楽。いくらかメロディアス。
編成が違うんだから当たり前ですが、ここでは交響曲のような魅力はほとん
どありません、もっとほかの魅力でしょう。
ピアノ・トリオは深く沈潜してゆく音楽で始まり、暗いスケルツォも、祈りとそれ
が徐々に盛り上がってゆくフィナーレも、とても手慣れた感じの音楽。(そもそ
も彼の音楽家としての最初が、ピアノ・トリオの活動だったらしい。)
でも、そう書かれているから余計にだけれど、ここでベートーヴェンのような音
楽を聴かされると期待していないわけで、深くても‘アッシには関わりのねえこ
とでござんす’ってな感じですかね。時たま聴きたくなる可能性はあります。
 
(2)のソネットは、イギリス中世の感じを取り込んでいると書かれている通りな
んでしょう、歌詞はわからないけれど、まぁそういう音色。歌詞がわかっても、
ワタシには魅力がよくわからないでしょうね。
(3)は暗い調子だけれど、交響曲ではロクに出てこないメロディアスなラッブラ
がいらっしゃいまして、(2)と同様中世風歌だからね、そりゃあ当然なんでしょ
うが、とても素敵なメロディが聴けました。
 
以上4曲。
この滋味の世界からも、宇宙だって見えるのかもしれません。この歳になって
もワタシにはそんな耳も能力も備わりませんでしたけど。
ともあれどうやらとても豊かな音楽のようで、たまたま今ワタシが聴きたい音楽
ではなかったというだけのことで、若干ながら引きずりそうな予感はなくもあり
ません。
一連の録音に、クァルテットがあと3曲あるようです。いつか聴いてみることに
なるかも。
 
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濡れた瞳 Our Girl