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(帯紹介文) ロンドンの音楽的な家庭に生まれたロバート・スティル(1910-1971)。 |
父と祖父はロンドンで名高い弁護士であり、16歳亡くなった弟と、オーストラリアに |
移住した姉がいました。イートン・カレッジ、オックスフォード大学・トリニティ・カレッジ |
で教育を受け、芸術学学士・芸術学修士・音楽学学士の称号を得ます。また作曲 |
家としてだけでなく、テニスにも優れた腕前を見せ、アマチュア・プレイヤーとして活 |
躍していました。その後も作曲を続け、交響曲第3番はユージン・グーセンスに高く |
評価され、オックスフォード大学から博士号を受けています。円熟期には刺激的な |
不協和音や無調も使われていますが、全体的に穏やかであり、同世代のイギリス |
の作曲家たちの美点をうまく取り入れたきらりと光る美しさを持っているものです。 |
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自画像というわけではなく、描いてもらったもののようだが、これじゃあちょっと・・・ |
相当陰気臭いオッサンの顔。このお顔に引っ張られて手に入れてみたんだが・・・ |
フロイトのような精神分析医になろうとしたが結局音楽に進んじゃったんだそうな。 |
WIKIを見ても大したことは書いていない。それも音楽のことがちゃんと載っている |
とは言い難いのがひどい。さほど重要な作曲家とは言えないのはわかるけれど、 |
作曲家の解説になっていない。 |
もっとも、NAXOSらしいCDとはいえる。 |
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1番と2番は、生まれるのが100年遅いよ、という感じ。100年じゃきかないかも。柔 |
和でほんのり憂いをおびたロマン派の音楽だ。英国という出自はわからない。 |
それが3番、4番では、不協和音や無調ふうになる。 |
ただ、上記紹介にもあるように、3番と4番のほうに進んでも、穏やかな調子は変わ |
らない。そこんところがちょっと不思議。意外と魅力的。地味≒滋味。このお顔ほど |
陰気臭くないということなのです。 |
この弦楽四重奏団が、(ディーリアスとエルガーのCDで)どうもあまり厳しさとは縁 |
遠い感じがしていて、もう一つ聴いたらそれもはっきりするかもと思っていたところ、 |
この4曲もさほど鋭さが必要なものではなかったようで、この団体のワタシなりの評 |
価は、ちょっと自信なさそうという程度で、依然定まらぬまま。 |
BGMにとても向いている。褒め言葉にはならんか。
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