休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ラッブラ:交響曲 第3番・第7番

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20181030(了)
ラッブラ;交響曲 第3番&第7番
 
(1交響曲 第3番 Op.49 34:51
 ①   Moderato 9;11
 ② Ⅱ Allegro  5:44
 ③ Ⅲ Molto adagio ma liberamente 9:05
 ④ Ⅳ Tema con  variazioni e una e fuga 10:42
 
(2)交響曲 第7番 ハ長調 Op.88 35:47
 ⑤ Ⅰ Tempo e molto espressivo 12:14
 ⑥ Ⅱ Vivace e leggiero 9:24
 ⑦ Ⅲ Passacaglia and Fugue:Lento 14:01
 
 リチャード・ヒコックス指揮/BBC ウェールズ・ナショナル管弦楽団
 録音:1997年10月/英/Swansea、Brangwyn Hall
 CD/クラシック/交響曲/Ⓟ&ⓒ 1998 Chandos Records/輸入/中古
 <★★★★>
 
 
 
かなり久々になったラッブラ。
地味ですが、結構好きな作曲家です。
緩徐楽章は息の長いフレーズが、早い楽章は重々しく鈍いリズムが、何故
か魅力的。
分厚い音色が、英国のブラームスブルックナーって感じじゃないかと連想
させるのは、内声部がぎっしり書き込まれているせいでしょうか。
その辺はワタシにはなんとなくそう思えるぐらいで、よくわかりません。
 
2番や6番での、北欧の冷たさや涼やかさよりは、もう少し暖かい3番、7番。
時に民謡調が現れたり、巨大なフーガ(3番最終楽章)が現れたりするもの
の、神経質なところのある音楽というわけじゃない。始めに書いたように地
味。でもよく書いてしまうように、地味はまさに滋味に通じているというふう
で、この音(楽)はワタシにはけっこう快感。
宗教的な合唱曲や室内楽を聴いたことがあるけれど、やっぱり交響曲など
のオケ物がワタシにはいいみたい。
音の塊がうごめく風で、メロディが口ずさめるようなものはほとんどない。宗
教性もワタシにはあまり感じられない。ストイックではあるものの、筋肉のあ
る男くささや野太さ(ある種のやぼったさ)みたいなものがあって、それこそ
が魅力のわけなんじゃないか。ワタシはあらためて好きだと思いましたね。
 
と、まあ、こんなこと書いて何か意味があるかどうかわからない。
ここでの3番と7番。全体としてはわりと似た感じなんだけれど、楽章ごとでは
性格はかなり違っていて、いろんな音楽を連想させるところがあります。
上記ブラームスブルックナーだけではなく、師匠の一人であるホルスト
たいなところもあったり。ちまちましていないのに案外聴きどころが多い気が
します。
 
交響曲だけについて・・・今まで聴いてきたことから・・・
シベリウスのような涼やかな感じの始まり
・宇宙的あるいは神秘的な奥行き、広がり
ヴァイキングを連想するような野太さ、筋肉(チューバ大活躍)
・イギリスのブルックナーとでもいうような息の長さ
・メロディアスなところ(口ずさめるようなところ)がほぼない
・禁欲的
で、地味!
交響曲だってまだ全部聴いたわけではありません。他のジャンルも含めて、
のんびり聴いてゆくつもりです。
これで、聴いた交響曲 2、3、5、6、7、8、9。残りは1、4、10、11ですか。
 
今どき、演奏されることなんぞ、本国(英国)を除いては、ほとんどないんや
ろなあ。いわゆる現代音楽ではないものの、もったいないと思うのだが、ど
うだろう。
 
 
Edmund Rubbra(1901-1986) イギリスの作曲家。
 (ノーザンプトン出身。学校を卒業したのち鉄道員として働くが、王立音楽大
 学の奨学生となり、グスターヴ・ホルスト、シリル・スコット、レイフ・ヴォーン・
 ウィリアムズに師事。第二次世界大戦中はピアノ三重奏団を結成する。戦後
 はオックスフォード大学の講師となる。1948年にカトリックに改宗。作品には
 11の交響曲、4つの弦楽四重奏曲、3つの協奏曲がある。また1938年にヨハ
 ネス・ブラームスの「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」を管弦楽に編曲
 したことでも知られる。<Wikiから>)