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1993年発売。BMGビクターといった頃のCDです。 |
美しい方なので、中の写真を写してみました。というか、もともと美人ヴァ |
イオリニストという売込みだったか。 |
25年も前のものということになります。まだわたしは‘仕入れ’をしていた |
かもしれませんが、この名前記憶にありません。 |
‘フラトレス’という文字が見えたのでつい拾い上げてみました。 |
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(1)映画「レッド・バイオリン」でオスカーの作曲賞を受けたコリリアーノ。こ |
れを使ったヴァイオリン協奏曲はCDを確か持っています。このソナタは若 |
い時のものらしい。 |
全体的にもそうなんだけど①は特に新古典ないし新即物主義風・・・という |
か、もろにストラヴィンスキー風。②はロマン派風に甘い。③では激しさが |
あって張り詰めた感じだけれど、どこか東欧のような民族色が匂うロマン |
派調。④中間部は②のように甘いけれど、前後の軽いアレグロが楽しい。 |
ヨーロッパのロマン派から近代にかけてのヴァイオリン・ソナタの最大公約 |
数みたいな感じ。 |
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(2)‘フラトレス’はヴァイオリンとピアノでも聴かせますね。民族色と宗教色 |
を静かに溶き合わせた感じながら、弦楽器が多い編成の場合より古典的 |
で、粘り気がうんと少ない。それでも情念に不足はない気もした。 |
‘フラトレス’のタイトルでこのCDを選んだと書いておきながら、実はペルト |
が必ずしも好きとは言えない。でもなかなか良かったです。曲のよさ。 |
(世界初録音) |
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(3)コリリアーノの(1)と似たような言い方ができそう。いい表現ではなかっ |
たみたい。ワタシより若い作曲家ですが、基本ロマン派の音楽やね。 |
モラヴェックというとモラヴェッツに通じるみたいなんで、ポーランド系の方な |
んでしょうか。 |
⑥Lovelyはハイテンポ。どこがラブリーかわからん。 ⑦ Singing,tender, |
rubato は気持ちのこもった緩徐楽章。⑧Impish,sprightly、小鬼にように元 |
気のよいさま? |
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(4)というか⑨は前の曲⑧の続きみたいな調子。(世界初録音) |
モラヴェックもグリンスキーも初めて名を知りました。 |
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(5) このちょっとしんどい曲の緩徐な部分が、この編成で聴けるとは思わな |
かった。これは初録音とは書いてないので、当たり前に演奏される編成らし |
い。たいそう美しい。「フラトレス」の上をいく。 |
CDアルバムの締めとして、余韻がとてもよろしい。ちゃんとメシアンの感じが |
出てます。 |
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(2)や(5)はリサイタルに時々にしろかかる曲なんですかね。いや。「フラト |
レス」はこれが初録音というのだから、たいてい馴染はない編成やねぇ。 |
ヴァイオリン奏者である息子夫婦に、ヴァイオリン曲としてのこれらを知って |
いるかどうか尋ねてみたくなりました。
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