休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

めったに聴かない作曲家の作品をまとめて

20191017(了)
ブルッフ交響曲№1-3,2台のピアノのための協奏曲
(CD1) 66:40
①-④ 交響曲 第1番 29:10
      10:20/4:53/5:47/8:17
⑤-⑦ 交響曲 第2番 37:21
      12:26/13:34/11:20
(CD2) 77:14
①-④ 交響曲 第3番 36:06
      12:15/10:40/6:59/6:17

     ケルン・フィルハーモニー・ギュルツェニヒ管弦楽団
     指揮:ジェイムズ・コンロン
     録音;1992-93/Philharmonie,Cologne

⑤-⑧  2台のピアノのための協奏曲 22:41
      5:24/4:54/5:21/7:07

     アンタル・ドラティ指揮/ロンドン交響楽団
     ネイサン・トワイニング(p)、マーティン・バーコフスキー(p)
     録音;1973/キングズウェイ・ホール,ロンドン

⑨-⑭ 6つのピアノ小曲集 Op.12 11:46
⑮-⑯ 2つのピアノ小曲集 Op.14  6:29

     マーティン・バーコフスキー(p)
     録音;1974/ロスアンジェルス

     CD/交響曲・協奏曲/コンピレーション Ⓟ&ⓒ 2009、ワーナー・クラシックス
     <★★☆>

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MAX(Christian Friedrich)BRUCH 1838-1920/ケルン---ベルリン

後期ロマン派や近代に組せず、シューベルトメンデルスゾーン、シューマ
ン、ブラームスのラインからは出ようとしなかった。後期ロマン派の潮流に

馴染めず、新しいものを攻撃したんだと。
その攻撃性は音楽からはわからないけれど、古さなら実によくわかる。
近いのはメンデルスゾーンブラームスでしょうか。
「ヴァイオリン協奏曲第1番」と「スコットランド幻想曲」が特によかった
ので聴いてみる気になったのですが、まあ残念賞ですね。

とてもいいメロディを書くという印象だったものだから、交響曲だって期待
したんですが、交響曲の1番、2番はちょいとつらかった。
ぜんぜん素敵なメロディがなかったなぁ。
3番はさすがにすこし洗練されてます。
素敵だったのは緩徐楽章。メロディアスじゃないものの、とても落ち着いた
雰囲気で、天国的と言ってもいい。

「2台のピアノのための協奏曲」のよかったところは、わかりやすいメロディ
に満ちていたことぐらいでしょうか。
それ以外ははっきり言って退屈でした。ヴァイオリン協奏曲第1番のような
冴えがない。
時代錯誤と言っても失礼だとは思わない、それぐらいロマン派の音楽。ある
意味模造品みたい。あるいは、ロマン派の亡霊に取りつかれていた。
演奏はドラティ/ロンドン響が素晴らしかったが、ピアノはいまいち。

小曲集2種類は、一応ちゃんとしたピアノ曲で、上記協奏曲のところで書い
たことがそのまま当てはまる。ワルツやその他三拍子ものなんてとても愛ら
しかった。
でも、演奏はなんだか冴えなかった。
独奏曲は協奏曲ほど違和感はなかったんですけどね。
メロディの才能はピアノよりはヴァイオリンにマッチしたんじゃないかなぁ。

考えたらわりと長命でなんですね。20世紀に入るころには既に60歳を過
ぎていて、古いアカデミズムのようなものから出てみる気はもう起きなかっ
たというようなことなんじゃないか。分かりませんけど。