〈ネット紹介文〉 本作は、GRPの総帥デイヴ・グルーシンによる、20年前に |
逝去した巨星デューク・エリントンへの溢れる想いを最上のメンバーと綴る、 |
1993年発表の追悼盤。ピアノ、編曲、プロデュースを自ら担当。新旧の実 |
力者を揃え、遺産の継承と発展に力を尽くす作品。 |
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少し前に聴いていたマンシーニの曲のアルバムより、グルーシン調は引っ |
込んでいる。その分と言っては語弊があるけれど、エリントンへの敬意が |
感じられる。 |
マンシーニへの敬意は乏しいのか? いえいえ、そんなことはない。ただ、 |
なんというか、マンシーニさんとは、どこか“同じ穴の狢”というかね、同類。 |
オーケストラがベースか、コンボがベースか、っていうぐらいの違い。だか |
ら、リスペクトのスタイルが違う・・・ |
どうでもいいや、そんなこと。 |
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⑨の木管群のアンサンブルがなんとも美しい。クラシック系では聴けない |
タイプの音色。ジャズならではじゃないかな。 |
④もそうだった。はじめ、低目のリコーダーの音かと思ったらクラリネットだ |
った・・・てのはともかく、ここでもブラス、ホーンのアンサンブルが美しい。 |
別に珍しいってもんじゃないものの、極上の心地よさ。卑猥ってのとは違う |
んだけど・・・結局肉体的な恍惚感に近く、似たようなものかもね。 |
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⑧がどういう曲なのか、エリントン自身のオムニバス的作品で、ここに「A |
列車で行こう」が普通のテンポで入っていて、まあ「並み」のアレンジ。 |
それに対し、⑪の「A列車」はかなりスローなテンポ。このアレンジがたい |
そうすばらしい。アルバムのエンディングとしても利いている。 |
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多分クラーク・テリーが古いほうの代表だね。トランペットのフレーズも古 |
臭いが、何曲か歌が入ってましてね、ワウワウ、ムニャムニャ、レロレロと |
いう感じで可笑しい。ワタシの苦手なサッチモの真似という面もあるのかも |
しれません。ちょっと浮いている気がしますが・・・ま、いいアクセントに |
なってもいます。 |
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こんなところです。 |
確かにグルーシンサウンドという感じじゃないけれど、今風にエリントンを |
楽しめる素敵なアルバムでした。 |