休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

チェロ・アンサンブルによる極上のエンターテインメント

20211023(了)

チェロ・アンサンブルによる

              極上のエンターテインメント

 SAITENSPRÜNGE/Mit 24 Saiten um die Welt

イベール
 ①Restaurant au Bois de Boulogne 3:40
ラヴェル
 ②Piece en forme d’Habanera 2:40
チャイコフスキー
 ③Neapolitanisches Tanzlied 0:56
ラロ
 ④Wodka Walzer 1:56
ダーヴィト・ポッパー(1843-1913)
 ⑤Tarantelle op.33 3:51
ブラームス
 ⑥Ungarischer Tanz No.1 2:23
クライスラー
 ⑦Tambourin chinois 3:37
タンスマン
 ⑧Tampo Americano 4:22
パコ・デ・ルシア(1947-2014)
 ⑨Rl tempul 1:46
ミヨー
 ⑩Brasileira 2:12
ヴィラ=ロボス
 ⑪A Canoa virou... 2:05
バーデン・パウエル(1937-2000)
 ⑫Apelo 3:49
アストル・ピアソラ(1921-1992)
 ⑬Butcher’s Death 2:48
エルネスト・レクオーナ(1896-1963)
 ⑭La conga de media noche 2:31
ヴェルナー・トーマス=ミフネ(1941-)
 ⑮Oryantal 3:10
 ⑯Lolli of Lohengreen 3:57
デイヴ・ブルーベック(1920-2012)
 ⑰Bossa Nova USA 1:53
デューク・エリントン(1899-1974)
 ⑱Moonlight Fiesta 2:56

 

  編曲;Werner Thomas‐Mifune
  Philharmonische Cellisten
  ピアノ&コントラバス;Piotr Stefaniak
  打楽器;Stefan Eppinger

      録音;2001年12月、バイエルン放送
   CD/(管)弦楽/Ⓟ&ⓒ 2002 ORFEO/独/輸入/中古
     <★★★>

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(ネット紹介文) ベストセラー「ジャクリーヌの涙」でおなじみのトーマス=
ミフネ率いる6人のチェロ・アンサンブルによるこのアルバムは、のりの良いナ
ンバーで固めたご機嫌な一枚。ミフネのこなれたアレンジとともに、クラシッ
クにこだわらない選曲が魅力でエリントン、パウエルなど実に多彩。サロン・
ミュージック仕立てのエンターテインメントに徹した作りがどなたにも嬉しい
アルバムです・・・
 

SAITENSPRÜNGE ってのは「弦(楽)の飛翔」あるいは「はじける弦」なん

て意味になるのかな。

24弦だから、÷4で6人のチェリストというわけだ。なるほど。
 
①せっかくのイベールだけれど、これはレヴューふうで、好みにあらず。
②「スペイン狂詩曲」の中のハバネラかな。これは素敵です。
③短すぎて、言いようがない。
④Wodkaはウォッカやね。ちょっと酩酊気味のワルツ。滑稽味?おかしみ?
バルトーク犬猿の仲だったとかいうチェコの作曲家だけれど、知りません。
 ロマン派の音楽やね。このCD中ではもっとも古臭い感じ。
⑥もっともありがちな選曲で、やっぱりというべきか、あまり楽しくない。
⑦ストレートなクライスラーの「中国の太鼓」。切れ味はあるのだけれど。
⑧好きなタンスマン。はじめはラグタイム風タンゴ、あるいはその逆。Good!
パコ・デ・ルシアで、一応スペインは匂うものの、でもかなり真面目。
⑩ミヨーの有名曲。やっと軽みや明るさが出る。
⑪このヴィラ=ロボスは打楽器が活躍していい調子。
⑫哀愁濃いサンバ。でも哀愁が勝ち過ぎかも。
ピアソラはこの編成に合うのですね。ひょっとするとベストワンかも。
⑭作曲は非常に幅広かったが、結局親しみやすいポップス系、かなぁ。
⑮編曲者の自作で、これはエスニック。このアルバム中では異色。

⑯これも編曲者の自作だけれど、「ララバイ・オブ・バードランド」にかなり

 似ている。

⑰打楽器がドラムスをやっている。様にはなっているが、不満。
⑱エリントンをエキゾティックに・・・ウーン、、、
 
センスのある編曲、軽みのあるサウンドを目指しているのだろうけれど、たい
がいはじけきれない感じがした。「SAITENSPRÜNGE」じゃないと思う。

6人のチェロでは当然厚みが足りない。勿論それでいいということらしいのだ

けれど、アンサンブルの精度やキレも不足している気がしたんだけどなぁ。

ワタシの期待はちょっと違った。

こいつはおもしろそうだと思ったんですが、、、

残念賞。アルバムの意図をワタシが汲み取れていないってこともある。
〇を付けたのは②⑧⑪⑮⑯。後半のほうがワタシには楽しめたかな。
ただし、生は案外楽しいんじゃないだろうか。
 
この編曲者(曲も2つ)が実質的リーダーなんでしょうね。
そのサード・ネームがMifune。ライナーは面倒で眺めてませんが、これ
はおそらく日系の方で、三船だよね、きっと。

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