休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『アーニャは、きっと来る』

20211026(了)

映画『アーニャは、きっと来る』

  ベン・クックソン監督//ノア・シュナップ/トーマス・クレッチマン/
   フレデリック・シュミット/ジャン・レノ/アンジェリカ・ヒューストン/
   トーマス・レマルキス/エルザ・ジルベルスタイン/ジル・マリーニ
  音楽;ジェイムズ・シーモア・ブレット
  2019年製作/109分/英・ベルギー合作/原題:Waiting for Anya
  DVDレンタル
  <★★★☆>

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【映画.com】解説から; ・・・ナチス占領下のフランスを舞台にユダヤ人救
出作戦の行方を描いたヒューマンドラマ。1942年、ピレネー山脈の麓にある
小さな村。生活の大半を羊飼いとして過ごす13歳の少年ジョーは、ユダヤ
の男性ベンジャミンと出会う。 彼はユダヤ人の子どもたちを安全なスペイン
へ逃がす計画を企てており、ジョーも手伝うことに。その一方で、ジョーは
個人的な悲しみの感情を共有することで、ドイツ軍の下士官と親しくなる。
 ドイツの労働収容所から帰国したジョーの父親は荒れていたが、ジョーのユ
ダヤ人救出作戦への関与を知ると協力を約束。村人たちが一致団結して子ど
もたちを逃がす日が迫る中、ベンジャミンが待つ娘アーニャは一向に現れず
・・・

 

 

もうかなり老いてしまった羊飼いの少年ジョーの回想というスタイルで語ら
れる。1942-44年ぐらいのことです。
最初に書いておきますと、連想した映画がありまして、ごく月並みですが

シンドラーのリスト』や『サウンド・オブ・ミュージック』、そして『脱

走山脈』。

 
少年がすごい美少年であることだとか、言語が全員英語であることなんかが、
ちょっと引っかかったところもありましたかねぇ。そういうどうでもいいと
ころでなく、まあいろいろ作り損ねているかもと思えるところもパラパラあ
った気がしましたが・・・ともあれ、なんとなくとっ散らかった滑り出しで、
一体どんな話になるのか想像がつかなかった。ワタシの観方がよくなかった
のかも。それが半ば近くからはついて行けた感じでね、入り込めました。
 
戦争映画にして、善意が広がるいい話。原題も上手い。
で、最初に生き別れたアーニャはどうなるの?
アルプスなんかと共通したものがあって、見飽きる気もしないでもないけれ
ど、なんとも田舎っぽく美しい景色の中でしたね、ロケもピレネーでされた
のだろうか。
 
音楽はオーケストラを用いた真面目なもので、終りのほうまであまり特徴的
なものではありませんでした。というか、無難でもない、合ってないけどし
かたがないかぁ、といった感じでしたね、ワタシには。あえて派手にはしな
いというような指示があったのでしょうけど。
もっとも、エンディングのあたりや、エンドタイトルでは、なんと、『シン
ドラーのリスト』を思わせるヴァイオリン・ソロやメロディが鳴りました。
ありゃあ影響が大きかったんだろうねぇ。