休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ウィンストン・チャーチル』

20200522(了)
映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
  ジョー・ライト監督//ゲイリー・オールドマン/クリステン・スコット・
           トーマス/リリー・ジェイムズ/スティーヴン・ディレイン
  音楽:ダリオ・マリアネッリ
  2017年製作/125分/G/英/原題:Darkest Hour/DVDレンタル
  <★★★★>

f:id:kikuy1113:20200601134954j:plain

これにはストーリーみたいなものはいらないですね。
チェンバレンの内閣のあと、多くから嫌われていたのに、へんな選択肢と
してドタバタと首相に就任。しかしドイツの攻勢に、調停に乗るか、あく
まで抗戦かで揺れる英国の政治の特別な状況下にあって、弁が立つだけで
はいかんともしがたい事態に悩む首相・・・ そして徹底抗戦に舵を切る
までの色々な葛藤や状況を描きます。

中では、ダンケルクの救出を挟むような形で、調停に持ち込んで何とか生
き延びようとする勢力の思惑や、君主との話し合い、市井の人びととのコ
ミュニケーションなどが描かれ、それぞれけっこう盛り上がります。
映画の最後も大いに盛り上がって終わるものの、そこから英国が耐えきる
まで5年もかかる。
ロンドンの大空襲だってまだ先のこと。
第2次世界大戦のほんの端緒という段階を描いています。
あまりにも有名な話だから、興味は、事実よりは描き方。

議会の状況も上手く描かれていたと思うなぁ。傍聴人もいました。
オールドマンの演技と彼に施された辻一弘の特殊メイキャップに負うとこ
ろが大きいのはもちろんですが、それも含めて、映画の成功(していると
思います)はチャーチルの人となりに焦点を当てた企画の勝利なんでしょ
う。原題とはズレた印象ということになります。でも、面白かったです。
語弊があるのを承知で言うなら、わかりやすく、「楽しかった」。

 

この映画を観てみるきっかけの最大の理由は、音楽でした。

(まあ、変な理由であることは十分承知しているつもりです)
たいへん褒めたものを読んだのです。
でも、別に取り出して聴くほどだったかなぁ。ピアノ協奏曲風なつくりで、
ワタシの好みからは外れていた気がする。どうしよう・・・と、ここから
はワタシの悩みどころ。高いようなら無論手は出しません。安くなるまで、

興味が尽きないようなら・・・