休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『カット/オフ』

20201201(了)

映画『カット/オフ』

 
  クリスチャン・アルバート監督・脚本//モーリッツ・ブライプトロイ/ヤスナ・
   フリッツィ・バウアー/ラース・アイディンガー
  音楽;クリストフ・シャワー他
  2018年製作/132分/R15+/ドイツ/原題:Abgeschnitten
  <★★★>

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《映画.com解説から〉 囚われた愛娘を救うべく奔走する検死官の戦いを描
いたドイツ製サイコスリラー。検死官のポールは、運び込まれた女性の遺体
の頭部から紙切れを見つける。そこには、ポールの娘ハンナの名前と電話番
号が書かれていた。ハンナは「指示に従わないと殺される」と話し、エリッ

クという人物から指示を受けるようポールに伝える。しかしエリックに電話

を掛けると、電話に出た女性リンダは「エリックは死んだ」と話し・・・
 
 
『切り離す』なんていう動詞の過去分詞が原題。
この解説の前段階というものがあって、この検死官は十分出世しているんだ
が、家庭を放り出したという過去があり、その事情が妙に大仰なわりに、い
まいちわからぬが、それが映画全体の状況にも影響を与えていると言ってい
い。ともあれこの男は、娘からほかされている。 そんな状況下で、女の子ば
かりを狙う猟奇的殺人に、娘が、そして自分が、巻き込まれてしまう。娘は
雪で孤立した島にいる。
巻き込まれたとわかるそのきっかけが、検死中の死人の脳の中に見つかった
カプセルに、娘のアイデンティティが入っていること・・・  検視官のジタ
バタが始まる。奇妙な協力者も含め、それが実に奇妙な展開を見せる。
(大事な協力者が解剖をリモートで手伝ってくれる・・・なんてなぁ、ちょ

っとムリがあるんじゃないか・・・ とはいえこれが大きな見せ場になってま

した。)

そして、後半はひねりまくり。ここまでややっこしくする必要あるのかねぇ。
 
我々夫婦は、共に敏感というにはほど遠いから、うんうん唸ってしまった。
何度「えぇ・・・?」と言ったことか。カミサンのほうはホラーであれば
いいというスタンスなので、余計に望まぬ疑問ばかリだったよう。
犯人の犯罪を一段階遡ればわかるというんじゃなかったですね。ドイツ人
の理屈っぽさなんですかねぇ。(最低「2つ」は遡らなきゃわからない!!!
と、これ以上は言えない。)
 
検視官なもんだから、当然ぞろぞろ検死解剖シーンが出てくる。
その辺のグロが魅力なんだろうと思っていたら、確かに死体や解剖がしょ
っちゅう出てくるし、なかなかリアルでもあったのだが、そのあたりは単
なる色付けに近く、ワタシにゃあよくわからんが、実際はそこそこ雑な作
りだったかもしれない。本当は(単なる)ミステリーだったと思う。
その犯人像は、頭がよく働き用意周到ではあるものの、話の本筋とは、ど
こかちゃんと結びつかず、どう見ても異常に凝った猟奇趣味・・・って、
またネタバレやってますね。(このへたな文章じゃわからないでしょう)