休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

モンポウの歌曲

20201130(了)

モンポウ●歌曲全集 第2集

Frederic MOMPOU(1893-1987)/Complete Songs・2
 ①あいまいな歌
 ②サン・マルティ
 ③唖の子
 ④シル河の砂金取り
 ⑤市場の歌
 ⑥最初の一歩
 子守唄 Ⅰ-Ⅲ ⑦―⑭
 ⑮雲
 ⑯ビクトリアの歌
 ⑰霧が降りてくるようにあなたを感じる
 ⑱あなたは無限
 ⑲アメリアの遺言
 ⑳アヴェ・マリア
 ベッケル歌曲集 ㉑―㉖
 ㉗最後の旅
 
  マルタ・マテウ(ソプラノ)、ホルディ・マソ(ピアノ)
  録音;2017年12月 Tot.61:18
  CD/クラシック/歌曲/Ⓟ&ⓒ 2015 Naxos
  <★★★★△>

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〈帯惹句〉 ピアノ曲で知られるモンポウ(1893-1987)ですが、彼はいくつか
の素晴らしい歌曲も書いていました。全てを合わせても、ようやくCD2枚に
収まってしまう分量なのですが、ここに描かれている世界の何と美しく豊
穣なこと。カタロニア語スペイン語、フランス語と使われる言葉は様々で
すが、どの歌も、まるで雪の結晶のような幾多の形を持ち、ひんやりとした
肌触りの中に熱い心が感じられるはずです。また、言葉遊びを駆使した
「子守唄」の愛らしさはモンポウの意外な一面を見ることができるでしょう。
スペインの国民的詩人と称されるグスタボ・アドルフォ・ベッケルの詩に曲
をつけた「ベッケル歌曲集」は、あまり演奏される機会のない歌ですが、ス
ペイン語の美しさを存分に生かした上で、官能的な詩に沿った艶かしくも
美しい旋律に満たされた曲です。なんとも味わい深く、郷愁に満ちたこれ
らの歌曲。第1集と同じ顔ぶれでお聴きください。マテウの澄んだ声と、マ
ソの的確なピアノが極上の調べを織り上げます。
 
モンポウピアノ曲は、メインはここで伴奏を務めているホルディ・マソで
ほとんど聴いた(CD6枚ほど)ので、おなじみの感覚で聴けるだろうと思っ
ていましたら、全くその通りでしたね。
 
上記惹句の表現もまた全くその通り。
「ひんやりとした肌触り」・・・
歌は本来苦手ですから、歌詞なんかには気にせずに聴こうと決めていま
したが、ワァー!ですよ。始めから引き込まれました。意外だったな。
歌(声)入りのピアノ曲。タイトルから歌詞内容を想像したりしつつの、極
上の音楽空間。
(こんな鑑賞記でいいのかなぁ。)
でもまあ、、、結果的にはずいぶんな回数繰り返して流していました。
ピアノ曲で耳に残っているメロディがいくつか出て来ました。そのことがか
えってワタシには嬉しかった。流用じゃないか、なんてまるで思わなかっ
たですね。
 
モンポウピアノ曲というものは、もともと歌、歌詞のない歌、なのであっ
て、ここでは歌詞付きで歌われたものに限って集めてある・・・まあそう
いう感じ。
たまたま最後の㉗のみがピアノレス、つまりアカペラなのですが、これだ
けが申し訳ないといってはヘンだが、しっくりこなかった。

ワタシには、何をか言わんや、、、

ともあれ、すばらしかったです。

 
これは第2集。
第1集も出来れば近々手に入れてみるつもりです。