休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

奈良(2-1)鹿の角切り

10/8(月/祝) 奈良2-1
おとといの6日は、予定通り奈良公園と古い街並を歩いてきました。
午前中は時々雨も降りましたが、午後には上がって、湿気たっぷりの暑い晴
天になりました。台風の影響でしょう。
汗をよくかいたせいか、2か所でのお酒(いつもの酒造での試飲と、商店街の
飲み屋)がすいすい入り、結果昨日は少し二日酔いぎみになりました。
でもきつかったのは(今もきつい!)、お酒じゃなく下半身の筋肉という筋肉が
きしむように痛いこと。薬が利いていたのか攣ることはなかったのですが、普
段の3倍から4倍ほどの歩数が響いたんでしょうね。案外アップダウンのある
行程でもあったし。
歩数はたかだか1万5千歩ぐらいなので、カミサンにも仕事仲間の70代後半
の方にもせせら笑われそうです。
メインイベントは「鹿の角切り」のはじめての見学。
6日-8日の3日間。この日は初日で、観たのは1日5回興行の最後の分。
1回で3頭の角を切るようで、とすると期中でせいぜい45頭の角を切る。奈良
公園界隈にいる鹿(天然記念物)の数が1300頭余りであることを考えれば
見せるのはほんのちょっと。
15-6人の勢子と言われるオッサン・ニイサン(そこいらの祭りに繰り出してい
るおにいちゃんたちと変わらない)に会場内で追われて、かなり疲れた状態で
捕まり、抑え込まれる。ここまでで時間が少しかかるので、結構スペクタクルな
いし見世物という扱いなんだね。
イメージ 2
 
5-6人の勢子によって筵の上に寝かしつけられ(抑え込まれ)、頭の下には
血かなにかでどす黒く汚れた小さな枕が敷かれると、水色の衣装の神官が
近づいて、角を根元から切り始める。一本切っては恭しく脇に置き、2本切り
終えると、両手に持って観客に万歳の格好でディスプレイする。
拍手!
イメージ 1
これを3回。神聖なる祭儀なんだろうけれど、明るくていい。切ってるときは
なんだか残酷な感じなんだけど一本一本はすぐ切り終わる。
いや、、、この残酷な感じはね、3頭のうち2頭が口の中を怪我でもしていて、
けっこう血が見えてしまったせいかもしれない。怪我の原因はわからない。
その2頭については、抑え込まれた後、獣医が出てきて、処置らしいものを
施していた。
獣医が出ている間を除いて、高いところに設置された太鼓をのんびり叩く音が
していたんだけれど、勢子たちの掛け声以外に、実は地元のテレビだかラジオ
だかの実況中継が流れていたのです。今風というか白々しいというか・・・
傷のない3頭目が元気で、角を切られた後は毅然とした態度に戻って会場を
出て行きました。角がなくてもなかなか立派・・・
角切りはそんなところ。

奈良公園全体では日本人3割、外国人7割という印象でしたが、ことこの角切
りの会場では、9割が日本人だったんじゃないかな。たぶん情報の伝わり方
によるんでしょう。