休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

塀の中の美容室/小日向まるこ

20230922(了)

漫画「塀の中の美容室」/小日向まるこ

 The Depth of the Sky

 原作;桜井 美奈
 
第1話 芦原 志穂
第2話 刑務官・菅生
第3話 鈴木 公子
最終話 小松原 奈津
特別編 エピローグ
 
 2020年9月/漫画/小学館/初出「ビッグコミック」2020年/中古
 <★★☆>

 (紹介文)

 服役中に美容師の免許をとった受刑者・小松原葉留は、
 女子刑務所内の美容室で、一般客の髪を切っている。
 
 天井から壁まで青空が描かれた その美容室を訪れる客は、
 小松原がもたらす静かな時間に いつしか心を洗い流され・・・ 
 
 小松原はなぜ、美容師として鏡の前に立つのか。
 客たちはなぜ、そこで髪を切るのか。
 
 ひとりの受刑者と、社会を生きる女たちの、
 やさしくてあたたかな「再生」の物語。
 
原作のほうなのか漫画のほうなのかわからないけれど、笠松刑務所での取材
とどこかに書いてあった。現実にこういう美容室があるんだね。刑に服して
いる人が、中で修業し資格を取って、監視下ながら外に開かれた美容室で一
般人の髪を切る。
 
面白いシチュエイション。
上の紹介文の三段目が、やっぱり気になる。
 
ものすごくあっさり描かれていて、細かい事情はおよそわかる程度。
結局一番描きたいのは美容師とその家族のことのようで、それはいいんだけ
れど、これではあまりに肉付けが足りないみたいでしたね。
特に、客たちのこと、でしょうか。きっとかなりの客があったはず。

案外爽やかに、ショートショートの如くあっという間に終わってしまいまし

た。

 
最後のページには「あおぞら美容室」の実際の図解(≒図面)らしいものが
載っています。
 
 

脱線します。

漫画の中身とは関係ないことですが、刑務所繋がりで思い出しました。

このメモを書いた2週間ほど前のテレビのニュースで、奈良市郊外の刑務所
(のち少年刑務所)のことを聞きました。
ここを大手ホテルチェーンが買い取って、2026年にも最高級ホテルとして運
営することが決まったとか。名は「星のや奈良監獄」。
年に一二度奈良を歩いていまして、一昨年だったか、この刑務所を通りかか
って門の隙間から中を覗いたことがあります。広い敷地に建つ施設は古めか
しくもすっきりとし、実に趣があった。そして敷地が猛烈に広い! その時に、
もう星野リゾートが買い取ったらしいよ、と引率者に聞かされたように覚え
ていますが、やっと具体的なことが発表できる段階になったんだ。

  全体の形はこんなものとはいえ、この絵は想像図のようなものでしょう

  、、、カッコがいいし趣もある。

  でも、猛烈に効率が悪いかもな。

  以前通りかかった時とおんなじ。こんな感じでしたね。これは綺麗に改

  装はしても、おおよそはそのまま残すんじゃないか。

  入り口としては小さすぎる? ああ、確かに。

 

  ちょうど昨日(10/9)、主に奈良公園内をまたぶらぶら歩いてきました。

  ずーっと、しょぼしょぼと雨降り。ジジイばかり5人で、鹿の角切りの

  見学が中心。この日は前日が雨で中止されたので、連休の3日間予定され

  ていたところ、2日間だけになったそうです。

  

  ごく最近、鹿の愛護団体が鹿を虐待しているという訴えがあったとニュー

  スが流れ、ひどいと思われたかたもいるかもしれません(わたしもそうで

  す)が、どうもよくよく確認しないといけない事情があったらしいという

  話も入ってきました。

 (続報的なものはその後は見ていません)

  これはもっと町や公園から外れた、餌の少ない地域の鹿らしいのですが、

  公園の鹿たちはいたって元気そうでした。鹿せんべいばかりじゃ栄養不良

  だし、ほかのものもきっと食っている。せんべいだけじゃ足りるはずがな

  い。

  

  糞虫(フンチュウ)が少なくともいないであろう冬の間は、鹿の糞はどう

  するんだろう、なんて初めて気づいてしまいました。完全に糞虫だけに任

  せるわけではないようだと。アホでした。 

 

  さて、町中、外国の旅行客がものすごく多かった。いろんな言葉が聞こえ

  ました。英語・ドイツ語・ポルトガル語・北欧語(どこかわからん)・東

  南アジア系いろいろ(これもどこかよくわからない)・喋ってはいないが

  女性たちがヒジャブをしているグループ・韓国語・・・

  実は中国語が全く聞こえなかった。(ワタシには、ですけどね)

  日本酒の試飲ができるある酒造なんて、8割は外国人でしたね。盛り上が

  ってました。(ガラス製お猪口のサービスがなくなっていました)

  われわれのパーティ中、京都から来ていた人が言ったように思います、こ

  こなんてかわいいもんだよ、京都なんか外国人でギューギュー詰めだって。

  (そりゃぁ・・・ひどい・・・)

 

  少し飲み過ぎたかも。