休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』

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20180628(了)
映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』 I, Daniel Blake 
  ケン・ローチ監督//デイヴ・ジョーンズ/ヘイリー・スクワイアーズ
  音楽;ジョージ・フェントン
  2016年/英・仏・ベルギー/100分/DVDレンタル
  <★★★△>


(映画.com解説から) ・・・第69回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞・・・
イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。イギリスの複雑な制度に振り回され、
貧困という現実に直面しながらも助け合って生きる人びとの姿が描かれる。
イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイク。心臓に
病を患ったダニエルは、医者から仕事を止められ、国からの援助を受けよう
としたが、複雑な制度のため満足な援助を受けることができないでいた。シ
ングルマザーのケイティと2人の子どもの家族を助けたことから、ケイティの
家族と絆を深めていくダニエル。しかし、そんなダニエルとケイティたちは、
厳しい現実によって追い詰められていく・・・
まるで芥川賞みたいなパルムドール・・・
失業して、失業保険をもらうまでのいろいろな書類や手続きを思い出しなが
ら、懐かしく観ました。2回目からは慣れましたっけ。
NHKのドキュメンタリー向きのネタ。
‘嘘の就職活動’出てきましたねぇ。「え?そんなもん、ないでしょう」なんて
カマトト言うたらアキマセンな。知らない人なんていないでしょうから。
ここでは確かに身障者にとって手続きが無駄に煩雑な気はしました。描き方
もなかなか非情。だもんだから、ムッとしてしまいましたが、映画でなくった
って、自国民に対してなんだ!ですな。ネット環境がないと、人間じゃねぇ!
なんてのは、なんだかこのごろの日本と似てるじゃないですか。
それから、シングルマザーのことですけど、彼女のシングルマザーになった
経緯以外の事情がいまいちわからない。でもこれもこの国にはもう少し“シ
ステム”があるんじゃないでしょうか。ないなら確かにまずいけど・・・
どうなんでしょう、英国のシステムがいかに非人間的か、人と人とはこういう
関係であるべきだろう、という対比の映画なの? ほんとにそうなの?
イギリスの年金(基礎年金の受給資格のようなもの)は、30年間でしたっけ、
いや20年だったか。国籍を取得して払い続ければ、けっこう手厚く受給でき
るんじゃなかったでしたっけ。高尾慶子さんのエッセイでそんなことを読んだ
記憶がある。確か年金に対して‘おいしい’なんていう表現を使っていたよ
うに思う。
ブレイクは年齢はわからないんだが、払ってなかったのかな・・・、そのあた
りのことはなにも表現されなかった気がする。(たいてい払っていると思うん
だけど・・・)
 (高尾さんはリドリー・スコット監督の邸宅のハウスキーパーとして働いた
 ことがある。だからもっと映画のことも出てくるかと思ったもんですが、‛名
 士’として見られていること以外、ろく出てこずじまいでしたね。イギリスで
 の庶民、どちらかというと下層に近い人々の生活圏におけるエッセイとい
 う感じがものすごく面白くて、5‐6冊は読みましたかねぇ。英国ものエッセ
 イでスタートされたと記憶するもう少しハイブラウな著者で、名が同じ慶子
 という方がいらして(井形慶子さん)、こちらのほうがよほどご高名ですが、
 何度か間違えかけたもんです。)
音楽はベテランのジョージ・フェントンだったんですね
わりと好きな方なんですけれど、ここでは、ただ何か鳴ってるってだけ。こ
んな大御所使うのは、なにかわけでもあったのかな。