休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ハンク・ジョーンズ/6 Classic Albums(4CD)

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20180702(了)
ハンク・ジョーンズ(1918-2010) SIX CLASSIC ALBUMS/4CD
 〈1〉QUARTET/QUINTET - 1955
 〈2〉BLUEBIRD - 1956
 〈3〉THE TRIO - 1956
 〈4〉HAVE YOU MET HANK JONES - 1956
 〈5〉THE TALENTED TOUCH - 1958
 〈6〉PORGY  BESS - 1959
  2017/CD/4枚組/ジャズ/Real Gone Jazz/中古
  <★★★★~★★★★△>

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トランペット、サックス、はたまたフルートが入ったものは〈1〉〈2〉。おおむね
ムーディーと言ってもいい穏やかというかくつろいだ調子のバップ。
リズムセクションとして何にでも合わせることができますよ、しっかりサポート
しますから、ソロをしっかり頑張ってねという感じ。
アノトリオやギターの加わったリズムセクションのみのアルバムは〈3〉〈5〉
〈6〉
なんとも品よくノーブルとでもいうような感じ。そりゃアップテンポもあればブ
ギウギみたいなのもあるが、それでも品の良さが素晴らしい。気張ったアド
リブはやらない。さりとてカクテルピアノに堕することもない。
ソロアルバムが1枚分、〈4〉。これが意外なことにころころ転がすピアノで、
へぇー、指かなり動くんだなぁ、なんて思ってしまった。
これは多分録音された時点で、すでにいささか時代遅れっぽい音楽なん
じゃないか。ただしとても弾きなれた感じがするので、もともとこういうスタ
イルで弾き始めて染みついているのかもしれない。
三つのタイプのスタイルの使い分けがされていると思います。
ワタシにはリズムセクションだけというスタイルが本領のような気がします。
というか、それが好きなんですけどね。
去年だったかにも書きましたが、昔、エピックソニーレーベルで出た廉価
LP「リズムセクション」というのをジャケット買いふうに買ったところ、これが
なんともステキで、大いにハンク・ジョーンズが気に入りました。その嗜好
の感覚がまだ残っているみたいです。
後年日本のレコード会社にちやほやされて録音したかのような有名盤は、
聴いたことがありません。しかとしているわけじゃなく、これまで聴くチャン
スがなかった。夥しい数のセッションに参加しているし、リーダアルバムも
多い。60年代以降はほとんど知りません。こんなふうにまとまっているの
があればいいのになぁ。
で、「リズムセクション」に一番近いのは〈5〉ですかね。メンバーはドラムス
が違うだけじゃないでしょうか。はじめの写真でいうと、下側の真ん中。
〈6〉のほうが若干張り切っている感じだと思ったら、ギターがケニー・バレ
ル、ドラムスがなんと弟エルヴィン・ジョーンズ。特に威勢のいいエルヴィ
ンには鼓舞されているみたい。
ところでこれも大御所、レッド・ガーランドも結構好きなんですが、左手の
ブロックコードが独特で・・・などと言われてもあんまりわからない。ガーラ
ンドのほうが音が重いってくらいで、、似てるじゃないか!てなもんで、ワ
タシはその程度。
でも、このジョーンズの6枚のアルバムのうちのおしまいの2枚のあたりで
は、ガーランドは日の出の勢いのコルトレーンとたくさんレコーディングを
していまして、やっぱりジョーンズとガーランドはいろんな意味で違ってた
んでしょうね。
でもあのコルトレーンのシーツ・オブ・サウンド、すごいけど、けっこう浮い
てるし、ガーランドのトリオもどんどん処理しきれなくなり、もてあますこと
になったんだろうな。
ガーランドは第2集が出ているんで、聴いてみたくなった。
ワタシの再生装置で言えることではないかもしれませんが、音の状態がと
てもよかったです。