〈Disc3〉 |
(5)フォンテッサ |
(3)(4)同様、ジャック・ルーシェほどじゃなくても、バッハ風の味付け(カノ |
ンやフーガなど)が濃く出た曲が混ざる、いかにもMJQのアルバム。フラ |
ンスの‘ノワール’とかいう言い方をする映画によく合う。 <★★★☆> |
(6)サード・ストリーム・ミュージック |
これは間違いなく初めて聴きました。現代音楽っぽい。フリージャズだとか |
アヴァンギャルド・ジャズといった言い方をされた即興が主の小うるさい音 |
楽とは一線を画しているとはいえ、明らかにクラシックのジャンルにおける |
現代音楽というときのものに近いところがあるという気がします。 |
チェロだけは書いてあるものの、聴けばそんなはずはない。アルバムタイト |
ルで調べてもどうも編成がよくわからない。 |
⑧⑨; +Jimmy Jiuffre 3(1957) /フレンチホルンやフルートなんかが聞こえる |
⑩ ; +4管 +cello+harp(1959) |
⑪⑫; +Beaux Arts String Quartet(1960) |
上記はレヴューを書いておられる方の記述を引用しました。⑧⑨は、サッ |
クスやクラリネットのジュフリーの、⑩はLewis(この人知りません)の、⑪ |
⑫はシュラーの作品ということです。録音年も違ってるんだな。 |
レヴューには、ほかに「グレン・グールドの演奏ほど時代を超越した音楽 |
じゃない」と、トンチンカンな比べかたをした目が点になるような評もあっ |
て、思わず笑い声をあげてしまいました。若い方なんだろうね、きっと。 |
ま、ワタシはグールド苦手人間ではありますが、、、それとは関係なく、こ |
の比較には意表を突かれました・・・ |
いや、⑫なんか、MJQと弦楽四重奏ですよ、ガンサー・シュラーの試みは |
ジャズっぽさをしっかり残したもので、案外面白い。 <★★☆> |
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〈Disc4〉 |
(7)オッズ・アゲンスト・トゥモロー |
*『拳銃の報酬』1959年、米映、ロバート・ワイズ監督/H・ベラフォンテ、R・ライアン、S・ウィンタース |
(W・P・マッギヴァーン原作) |
この映画の音楽をジョン・ルイスが担当した。その中の音楽をもとにジャズ |
アルバムを作ったそうな。サントラじゃない。 |
映画らしさは感じない。ただおしまいの⑥が寂しい感じで、エンドタイトルの |
時の音楽みたいというぐらい。 |
そんなこと知らなくても、どうだろう、(3)や(4)や(5)に繋がってる。 |
<★★★△> |
(8)ピラミッド |
聴いたことはあるはずだけど、覚えているはずもない。 |
とてもあいまいな表現ですが、‘グルーヴィー’でいいですね。いつまでもこ |
のスタイルでは続かなかったんじゃないかとは思いますが。 |
⑧ジュニア・マンスにでも捧げたんでしょうか、のんびりと長たらしくてよか |
った。⑩の「ジャンゴ」はDISC2のアルバム‘ジャンゴ’の中の同曲①と、全 |
く違ってアップテンポ。これもよかったな。 <★★★☆>
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