休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ニール・ヘフティ SIX CLASSIC ALBUMS

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20180115(了)
ニール・ヘフティ SIX CLASSIC ALBUMS
  Neal HEFTI(1922-2008)
<Disc One>
〔1〕SINGING INSTRUMENTALS ―1954
  (1-12)
〔2〕THE BAND WITH YOUNG IDEAS(1) ―1956
  (13-18)
<Disc Two>
〔2〕THE BAND WITH YOUNG IDEAS(2) ―1956
  (1-6)
〔3〕HEFTI HOT'N HEARTY ―1956
  (7-18)
<Disc Three>
〔4〕CONCERT MINIATURES ―1957
  (1-12)
〔5〕HOLLYWOOD SONGBOOK Vol.1(1) ―1959
   Academy Award Winners 1934-1945
  (13-18)
<Disc Four>
〔5〕HOLLYWOOD SONGBOOK Vol.1(2) ―1959
   Academy Award Winners 1934-1945
  (1-6)
〔6〕JAZZ POPS ―1962
  (7-15)
  2017年/CD/4枚組/ジャズ系/Real Gone Jazz/輸入
  <★★★~★★★☆>

曲やサイドメンなどは写真に任せます。
はじめは、うわーこれは失敗だったか、と思いましたね。
経歴をもうちょっと知っておれば、オーダー前に警戒したろうなあ。
この方は、作曲家やアレンジャーやトランペッターなんだけれど、スタート
がスイングジャズだったってこと。スイングジャズは特に聴きたいジャン
ルではなかったからです。
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とても品のいいビッグバンド系の演奏で、名曲をちりばめて聴きやすく、
ダンサブルなムード音楽、あるいはほとんど古いポップスといってもいい
ものと、古めのビッグバンドジャズが混じっている。
なんで聴いてみる気になったかというと、いくつかの映画音楽と、もちろ
カウント・ベイシーの名アレンジ、「アトミック・ベイシー」「ベイシー・プ
レイズ・ヘフティ」(共に1958)を知っていたこと。
映画だと『裸足で散歩』『おかしな二人』『野良犬の罠』『砦の29人』とか
です。割と少ないですけどね。みんなイカシテました。特に『砦の29人』
なんて名調子! ネルソン・リドルなんかとなんとなく似通っている。
「アトミック・ベイシー」なんて1958年なんだからね、期待しないほうが
オカシイ。
で、結果は、、、〔1〕はまだスイング。
〔4〕はセミクラシック系のジャズ化、〔5〕はオスカーを獲った映画の歌、
これらをストリングスを入れて毒にも薬にもならんようなBGMふうムー
ド音楽に仕上げている。工夫はしているんだけど安手で、どうも勝手が
悪い。
これらの3枚分には、歌詞のない声のひょうきんな表現が多く入ってい
て、安直で性に合わない。・・・つまりは勝手が悪い。
なので、ワタシとしては、締まったスイングジャズとして決まっている〔2〕、
ジャズとしてもう少し先に進んでいて楽しかった〔3〕〔6〕がよかったかな。
2枚がCDをまたいだ収録。よくないが、これくらいならしょうがないでしょ
う。CDとしては、だから<Disc Two>がベストということになります。
ところで、<Disc Two>の⑥は SAHARA'S AIDE となっているけれど、聴く
とすぐわかった。というか驚いた。
リムスキー=コルサコフの超有名曲「シェヘラザード」もしくは「シェエラザ
ード」、キリル文字の知識はないが、英語のスペルだと
 “SCHEHERAZADE
間違えたのか、わざとなのかはわからん。
全体としては、センスのかたですね。
音はモノラルもあるけれど立派。悪いものはなし。
さてさて、あまりおいておけるスペースはないけれど、今しばらく‘車中’
でしょうか。