曲やサイドメンなどは写真に任せます。 |
はじめは、うわーこれは失敗だったか、と思いましたね。 |
経歴をもうちょっと知っておれば、オーダー前に警戒したろうなあ。 |
この方は、作曲家やアレンジャーやトランペッターなんだけれど、スタート |
がスイングジャズだったってこと。スイングジャズは特に聴きたいジャン |
ルではなかったからです。 |
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とても品のいいビッグバンド系の演奏で、名曲をちりばめて聴きやすく、
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ダンサブルなムード音楽、あるいはほとんど古いポップスといってもいい |
ものと、古めのビッグバンドジャズが混じっている。 |
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なんで聴いてみる気になったかというと、いくつかの映画音楽と、もちろ |
んカウント・ベイシーの名アレンジ、「アトミック・ベイシー」「ベイシー・プ |
レイズ・ヘフティ」(共に1958)を知っていたこと。 |
映画だと『裸足で散歩』『おかしな二人』『野良犬の罠』『砦の29人』とか |
です。割と少ないですけどね。みんなイカシテました。特に『砦の29人』 |
なんて名調子! ネルソン・リドルなんかとなんとなく似通っている。 |
「アトミック・ベイシー」なんて1958年なんだからね、期待しないほうが |
オカシイ。 |
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で、結果は、、、〔1〕はまだスイング。 |
〔4〕はセミクラシック系のジャズ化、〔5〕はオスカーを獲った映画の歌、 |
これらをストリングスを入れて毒にも薬にもならんようなBGMふうムー |
ド音楽に仕上げている。工夫はしているんだけど安手で、どうも勝手が |
悪い。 |
これらの3枚分には、歌詞のない声のひょうきんな表現が多く入ってい |
て、安直で性に合わない。・・・つまりは勝手が悪い。 |
なので、ワタシとしては、締まったスイングジャズとして決まっている〔2〕、 |
ジャズとしてもう少し先に進んでいて楽しかった〔3〕〔6〕がよかったかな。 |
2枚がCDをまたいだ収録。よくないが、これくらいならしょうがないでしょ |
う。CDとしては、だから<Disc Two>がベストということになります。 |
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ところで、<Disc Two>の⑥は SAHARA'S AIDE となっているけれど、聴く |
とすぐわかった。というか驚いた。 |
リムスキー=コルサコフの超有名曲「シェヘラザード」もしくは「シェエラザ |
ード」、キリル文字の知識はないが、英語のスペルだと |
“SCHEHERAZADE” |
間違えたのか、わざとなのかはわからん。 |
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全体としては、センスのかたですね。 |
音はモノラルもあるけれど立派。悪いものはなし。 |
さてさて、あまりおいておけるスペースはないけれど、今しばらく‘車中’
でしょうか。
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