読むなら置いていくよ、と娘。
|
読まないからいいよ、とも言えないではないか。 |
で、半年ほどたってようやく手に取ったというわけです。 |
見たことがあるようなシリーズものですが、興味を持ったことはない。その |
第10作。 |
おおむねダ―ウィニストであるワタシですから、当然タイトルのダーウィン |
の名に惹かれたし、荒唐無稽なお話の中にダーウィンの名は確かに出て |
きて、彼が、南極に行って見つけた恐ろしいものに警告の意味の蓋をした |
んではないか、と空想されている。更にこじつけは徹底していて、、、 |
Develop and Revolutionize Without Injuring Nature(自然を傷つけない発 |
展と大変革)の頭文字、D・A・R・W・I・N、環境対策の中核的な考え方と |
しての‘ダ ー ウ イ ン’。 |
実際にあるのかもしれない考え方だね。(巻末の解説には載ってなかった) |
|
このテロの正体が何だということも大事だが、何よりぶん撒かれた物質の |
正体がわからない。吸ったり浴びれば致死。治療法はもちろん不明。 |
徐々にわかってきたところによると、DNA、RNAの代わりと目される合成さ |
れた遺伝物質XNAがかかわっている可能性がある・・・ |
すなわち、人類に第六の絶滅が迫っている…… |
|
このシグマ・フォースという特殊部隊の活躍と合わせて、カリフォルニアの |
爆発の近所にいて命からがら逃げ伸びた女性パークレンジャーが(どうや |
ら実際にいる方をモデルにしているらしい)、南米にまで行く大活躍をする。 |
誘拐され薬剤を打たれる・・・ あのテーブルマウンテンのあるあたり。 |
南極における活劇は、ほかにも読んだことはあるものの、まあ珍しいほう |
じゃないのかしらん。 |
で、ここでの南極に関する記述は空想の産物だけれど、上記の‘歴史的 |
事実に関して’のように空想を膨らませたくなる大陸。 |
調査方法は忘れてしまったけれど、南極大陸の氷を取り除けば、表面に |
は川などの無数の地形の跡があるとわかっているんでしたっけ。 |
それがここでは、巨大洞窟の状態で存在し、火山のせいで暖かい。当然 |
長らく孤絶してきたので極めて独自の進化を遂げた生物たちがわんさか |
いる。危ないやつもね。そうした中で追いつ追われつ。 |
ブラジルのロライマ州と、南極のドローニング・モード・ランドの一角でドン |
パチが始まる。シグマ・フォースはひたすら苦戦。 |
でも、迫力から言うと、‘衝突’の初期段階で爆破によって、ウェッデル海 |
の棚氷が基地ごと傾いて割れ落ちようとするところがハラハラさせたなぁ。 |
「人類に第六の絶滅が迫っている」と言われるにも拘らず、更にそれにを |
加速させようというテロ。まあそのWHO&WHYはお約束として明かせませ |
ん。迫力はありましたよ。奇妙な動物もおもしろかった。 |
SFっぽいんですけどね、でも様々に理屈はあって、最後に根拠が(別途 |
ページを費やして著者からの解題として)示されています。 |
|
正月明け、1月6日ごろのニュースで、日本の冒険男が徒歩で南極点ま |
で行っちゃったというのがありましたねぇ。 |
どこから歩き始めたんだか、単独行だったのかどうかとかは知らない。 |
(映像残していたら、たいへんなドキュメンタリーでしょう) |
冒険心なんだろうが、まったくもう無謀な。そもそも寒いことが大嫌いな |
ワタシになんぞ、理解もヘッタクレもない。 |
ご本人は、北極点にはすでに何度も行っていて、シロクマなどの生物に |
何度か遭遇したんだが、南極じゃあ何の生き物にも出逢うことがなかっ |
たということでした。 |