休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

FRANK SINATRA NINE CLASSIC ALBUMS

シナトラのアルバム9枚分です

20210326(了)

FRANK SINATRA Vol.2                NINE CLASSIC ALBUMS

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(1)RING-A-DING-DING ―1961
     ジョニー・マンデル/アレンジ・指揮
     フェリックス・スラトキン指揮
(2)COME SWING WITH ME ―1961
     ビリー・メイ/アレンジ・指揮
     ハイネ・ボー/アレンジ(2,5,8,9,10)
(3)I REMEMBER TOMMY ―1961
     サイ・オリヴァー/アレンジ・指揮
(4)POINT OF NO RETURN ―1962
     アクセル・ストーダール/アレンジ・指揮
     ハイネ・ボー/アレンジ
(5)SINATRA & STRINGS ―1962
     ドン・コスタ/アレンジ・指揮
(6)SINATRA & SWINGIN’ BRASS ―1962
     ニール・ヘフティ/アレンジ・指揮
(7)ALL ALONE ―1962
     ゴードン・ジェンキンズ/アレンジ・指揮
(8)SINATRA SINGS GREAT SONGS FROM GREAT BRITAIN ―1962
     ロバート・ファーノン/アレンジ・指揮
(9)SINATRA - BASIE: AN HISTORIC MUSICAL FIRST ―1962
     カウント・ベイシー・オーケストラ
     ニール・ヘフティ/アレンジ・指揮
 
     2013年/CD/4枚組/(ジャズ)ヴォーカル/REGJD/輸入/中古
          <★★★~★★★☆>

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この第一集から何年たちましたかね。
第一集にはしんみり系の男の哀愁ふうなアルバムがいくつも含まれて8枚分、
CDにして4枚。なんでかそのしんみり系がよくて、満足したんでした。
第二集は、しんみり系はやや少な目。テンポのあるものか明るいものが多い。
アルバムはなんと9枚分。
続けざまじゃさすがに食傷・・・時々がいいみたいでした。それと、本来は
ジャズバンドをバックに、というのがこのころの本領なんでしょうが、ワタ
シには、ストリングズ付きが、それも臆面もなくベターっと付いている(5・
7・8など)のがよかったなぁ、このごろのワタシの傾向なのかもしれない。
 
昔聞きかじったことによると、シナトラ一家の誰か、サミー・デイヴィスJr.
だか、ディーン・マーチンだか忘れましたが、シナトラがいったいいつ練習
して覚えていたんだか、全くわからない、そんなところを見たこともないと
喋っていたとか。この4枚組だって、61年から62年かけてのアルバムで、
曲数を勘定したらこれだけで102曲。
張り上げる声が怪しいのもあるけれど、おおむね無難にこなしているから、
練習しないで初見で歌えたわけはない。こっそり練習したんやろね。
 

(1)『いそしぎ』『動く標的』『ポイント・ブランク』『マッシュ』など

の映画の、というと失礼か、ジョニー・マンデルも上手いもんです。

ストリングスは淡く品のいい使い方。まぁこんなところがちょうどいいん
でしょうね。けれど、ワタシにはちょっと物足りない。
もう一人の指揮者がなんとフェリックス・スラトキン! ロシア系。ヴァイオ
ニストでもあったが、なんたってハリウッドボールの指揮者。セミクラに位
置付けされるんで、映画ならわかるが、シナトラのバックなんてのもやった
んやね・・・。ワタシなんかの一つ上の世代のかたには懐かしい名前なんで

しょう。息子はレパートリーが非常に広い著名な指揮者レナード・スラトキ

ン。

(2)緩急をつけた曲の配置がいいんだけれど、アレンジが少し飽きる。スト
リングスなし。リズムセクションがしっかり聞こえるせいか、感覚的にはジ
ャズテイストが(1)よりは濃いかな。
(3)ありふれた感じのバラードから始まる。でもこの感じは好きだな。ストリ
ングズ付きのものの出来は並みだけど。
このアルバムの5曲で切れて次のCDへ・・・
 
という感じでアルバムごとに書いていったんじゃ、こっちだってシンドイから、
通して何度か聴いて印象を書くだけにしましょう。
 
始めに書いたしんみり系は(7)ALL ALONE。ジャズなんかじゃない、単なる
男声ヴォーカル。ゴードン・ジェンキンズのアレンジがいかにも。(なよな
よとした女声が入ったりします) 次のロバート・ファーノンのアレンジ
(8)もこれとちょっと似てました。これはイギリスものなのね。ファーノン
は、シンガーズ・アンリミテッドをバックアップしたものがあって知っていま
すが、古いビッグバンドのようです。(ジャケ写の右上のがそうかもね)
このいささか臭くても、男の哀愁っぽいものと、もっともジャズっぽい最後の
(9)ベイシー/ヘフティとのものを両端に置けば、それ以外のアルバムは、
それらの間に皆収まっちまうと言えばいいのかな。
カウント・ベイシー・オーケストラはなかなか名調子。ヘフティが専属アレン
ジャーだった頃のアルバムは結構好きです。中にフルートの素敵なソロが出て

きたので、みればフランク・ウェスの名がありました。ミルト・ジャクソン

「オパス・デ・ジャズ」でよく聴きました。

ところでこのアルバム(9)、ビッグバンドジャズ&ヴォーカル物として、と

てもいい出来だと思うのですが、これだけ、残念ながらちょっと音が割れる・・・

 

4枚分を一気に聴く、じゃなく書く、ってのは雑ですよね。

(5)のドン・コスタのものなんて、悪くなかったと思う。

でもね、正直言って、ちょっと飽きちゃいました。

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