休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『サラエヴォの銃声』

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20180120(了)
映画『サラエヴォの銃声』 DEATH IN SARAJEVO
  ダニス・タノヴィッチ監督//ジャック・ウェバー/スネジャナ・ビドビッチ/
   ベドラナ・サクセン/ムハメド・ハジョビッチ/イズディン・バイロビッチ
  2016年/仏・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/85分/DVDレンタル
  <★★★>

(映画.com解説から) 第1次世界大戦勃発のきっかけとなったサエラボ事件
から100年が経った2014年6月28日。 記念式典が行われる「ホテル・ヨーロ
ッパ」には、戦争についてインタビューするジャーナリストや式典での演説の
練習をするVIP、賃金未払いをめぐってストライキを企てる従業員ら、それぞ
れ事情を抱える様々な立場の人たちがいた。やがてホテル内に鳴り響いた
1発の銃声をきっかけに、彼らの運命は大きく交錯していく。
第一次世界大戦の引き金になった人物ゆかりの男とインタヴュアーのやり取
りの中身や剣幕が、正直な言い合いであることだけはわかるが、あまりに猛
烈で、何を目指して言い合っているのかという感覚が持てない。理解できな
い。言い合いにほとんどついてゆけない。中身はお手上げ、雰囲気には辟易。
しまいにゃ、まぎれもなくこっちの腹も立ってくる。それぞれの立場から見た
歴史の観方というものが厳然としてあって、共に変える気はさらさらない。や
っぱり民族や歴史かよ。
それでね、この二人、エレベータの前で、男女の見つめ合いをする。(え?)
フランスの要人がとるものもとりあえず、式典でのスピーチをのべつ確認して
いるんだが、全然前向きなものじゃなく、堂々巡り以下。うんざり。
(そういや、この辺出身のハリルホジッチさんもフランス語だったなぁ・・・なん
て思い出す)
中東とは違うかもしれないが、、、これだけでも疲れましたよ。
長い歴史も、短い歴史も、みんな本音を隠して、本気で背負っているらしい。
嗚呼。
そしてホテルの裏側もしっちゃかめっちゃか。
上記のインタヴューや要人の護衛・監視係以外は、ホテル側の状態を写す。
カメラは接待係の主任ふうな女と支配人がそれぞれあちこちをチェックして回
るのを、ずーっと追いかける追いかける・・・。
解説通りの賃金未払をめぐってのストライキ騒ぎが、煮詰まって来ることで、
ホテルの裏事情(裏社会)がいろいろ明らかになってくる。
これはサラエヴォを取り巻く歴史的事情(上記インタヴューなど)と関係ある
の? ないんだよね、きっと。でもあたかも‘ある’かのようにも感じてしまう。
解説の‘一発の銃声’って、二発じゃなかったっけ。まあいいや、でも‘彼ら
の運命は交錯してゆく’って、一瞬交錯はするものの、もうお話は続かない。
終わりではないけど、ここがまあ区切りでしょう、というオシマイ。
ワタシには、クレイジーでクレヴァ―な(上手いような、ずるいような)作品と
でも言えばいいような映画でした。結局「えぇ―なにこれぇ」以上のことは思
いつかないのでした。