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この1番から5番の2枚を聴いていても、メモってみようという気が起きない |
ものだから、ほかのラウタヴァーラのCDをいろいろ車に入れて、片っ端から |
かけていたのですけどね、やっぱりあんまり書く気が起きなくて、しまいには |
ちょっと飽きてしまった。 |
ということで、しばらくは放置して、他の作品なんぞ気にせず聴いて、気楽に |
書いてみた結果です。
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◇ |
ラウタヴァーラ、知らない間にけっこうたくさんのCDが溜まっていたもので、 |
一曲に3種類の演奏があったりして、ちょっとボケっぽい・・・。 |
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その3種類もの演奏がある一つが(1)。 |
この作曲家、ワタシ好きなのかどうかよくわからないのですが、この(1)は |
俗っぽくても雰囲気は好きですね。鳥たちの声とオケのための協奏曲。 |
鳥の声は録音が主ですが、木管群もこまめに模す。前のCDでも書いたけ |
れど、 メシアンの鳥の声を‘音楽化’してしまうのとはまるで別物で、鳥の
声はあくまで鳥の声。
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木管とキラキラした打楽器が細かいフレーズを作り、金管と弦が長めのフレ |
ーズを奏で、大きな打楽器がズドーンと物々しい・・・というのが、多くの楽 |
曲で聴ける傾向なのですが、それはここでも当てはまる。 |
まあここでの雰囲気は、神聖ともファンタジックとも言えそうな感じが続きま |
すがね。癒し系なんていう気色の悪いもてはやし方、されたかもしれない。 |
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(2) ハープ、木管、打楽器などでしゃらしゃらひそやかに始まるも、尖った音 |
に支配されてゆき、現代音楽らしくなる。いろんなところから聞こえる音。ピ |
アノなんかもいる。前のCDの時に、知ったかぶって、60年以降からはセリー |
から離れて云々なんて受け売りで書いたが、これなんて、セリーじゃないの |
かな?そんなことはべつに興味あるわけじゃありませんが。 |
楽章がほとんど続いている感じで、気が付くともう⑥。ティンパニなどが若干 |
うるさく聞こえがちだけれど、わりと抑えた調子がなかなか素敵です。こうい |
うの、好きです。さっさと最終楽章に入っても、そんなに調子は変わらない。 |
副題“Arabescata”ってのはアラベスクのような(イスラム系の装飾模様のよ |
うな)意味なのだろうか。 |
(1)に比べると地味かもしれないが、嫌いじゃないです。 |
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(3)始まりは、アコースティックでもってこんな風にワーンとジャーンを合わ |
せたようなちょっと宇宙的な音。出るんやねぇ。慣れてくると案外いい。 |
単一楽章でできた30分強ある交響曲。 |
次には、「2001年;宇宙の旅」で用いられたハチャトゥリアンの「ガイーヌ」の |
中の『アダージョ』のような曲調に入る。そのあとは『アダージョ」からは離れ |
ていくものの、宇宙を漂うような感じは続いて・・・そう思ってしまうとドツボで、 |
頭ん中が「2001年;宇宙の旅」から離れなくなっちゃった。
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あちこちでかすかに鳥の声を模したものが聞こえる。宇宙じゃなく「森」、あく |
まで地球上の神秘なんでしょうかねぇ。そうやって、中間部は非情に息の長 |
い感じの曲調が続き、その後は徐々にテンポが上がり激しくなるが、結局上 |
記のアダージョのような感じに戻り、消え入るように終わる。 |
これだとやっぱり癒し系、かな。 |
4番とは23年も間が空いているが、繋がってもいるよう。 |
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好きなCDに(曲に、というべきなんでしょうが)なった気がします。 |