休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ/交響曲 第3番ほか

グラズノフ 交響曲全集
ALEXANDRE KONSTANTINONICH GLAZOUNOV(1865-1936)
   エウゲニ・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
   録音:1989-1990年、露、モスクワ、チャイコフスキー音楽院大ホール
   CD/6枚組/Ⓟ1989,1990 Svetlanova ⓒ2010 Svetlanova

     Made in E.U./Warner Classics & Jazz/輸入/ネット

 
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20160824(了)
CD3(Tot.53:02)
    (1)交響曲 第3番 Op.33 (1890)
      ①13:19 ②8:24 ③16:10 ④14:01
    (2) Op.34 ⑤ 11:08 (1891)
Sym.3チャイコフスキーの5番のシンフォニー(第4楽章かな)に明ら
かに似たフレーズやサウンドにより始まる。といってもすぐにベターッとし
た親しみやすいグラズノフサウンドになっちゃうけどね。
①などグラズノフにしてはメランコリーの度合いが深い。その後テンポは
速くなったりゆっくりになったりするが、メリハリは予想通りたいしたことに
はならない。大いにロマンティック。
②はかわいいバレエ音楽木管の細かい夢見るようなフレーズなんか、
どうしてもバレエ・・・
チャイコフスキーの『悲愴』から暗さを抜いた(!?)ような感じで、ちょっと
だけ陰影のある緩徐楽章。悲しいよりは勿論美しい。ちょい冗長か。
④わりと堂々とした最終楽章だが、たたみかけるようなことはない。もっと
すんなり終わらせばいいのに、最後は不得手なので気が気じゃないとい
う感じ。でもまあなんとか無難に締めくくられる。
めりはりがそんなにないので、51分はさすがに少々長たらしく感じられる
とはいえ、グラズノフサウンド満開の、肩の凝らない交響曲
演奏は、時に荒っぽく聞こえたりもするが、ビブラートするホルン、テヌート
のトランペットなど、サウンドも一応個性的で、やっぱり、これはロシアな
んだと思わせる。そうそう、チャイコフスキーに献呈されているんだった。
<★★★☆>
春:初めて聴いた。
春ったって、どの辺のどういう状況なのかはわからない。とてもあっさりし
ている。そのあっさり感はすてきだけれど、雰囲気や特徴が乏しい。こう
いう標題音楽のうまさはピカイチだとは思うのだけれどね。
春と言えばワタシにゃ『春を告げるカッコウ』(F・ディーリアス)のような絶
品が頭にあるので、それに比べると単に「上手だね」というところ。
<★★★△>
ロシアをロマンティックにソフィスティケイトした楽曲たち・・・ま、みんなそう
だけどね。
ほーらね、だんだん長くなる。