休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ/交響曲4番・6番

グラズノフ 交響曲全集
ALEXANDRE KONSTANTINONICH GLAZOUNOV(1865-1936)
   エウゲニ・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
   録音:1989-1990年、露、モスクワ、チャイコフスキー音楽院大ホール
   CD/6枚組/Ⓟ1989,1990 Svetlanova ⓒ2010 Svetlanova

     Made in E.U./Warner Classics & Jazz/輸入/ネット

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20160829(了)
CD4(Tot.72:53)
  (1)交響曲 第4番 Op.48 (1893)
      ①15:58 ②5:15 ③13:16
  (2)交響曲 第6番 Op.58 (1896)
      ④11:07 ⑤11:44 ⑥5:11 ⑦10:22
 
‘クラシック’なんだから、こまごま書いてもしょうがないことなんだけど、
とはいえ自分がよく知っているとも言えないんだから、お許しいただい
て・・・
この2曲はNAXOS盤でもしっかり聴いた。そのときよりいくらか名曲に
聞こえた。
Sym.4
ロシア的情緒を全面に押し出したとある。ワタシの場合は・・・
はじめこそ、エンニオ・モリコーネのごときメロディが、イングリッシュホ
ルン(だと思う)で嫋々と流れるも、じきに、チャイコフスキー、リムスキ
ー=コルサコフ、そしてなぜかラフマニノフなんてなものを取り入れて、
ものの見事に組み上げられ、磨き上げられたシンフォニーになる、、、
てなふう。
はっとする、どきっとする、びっくりする、といったいわば「外連味」がな
い。全然ない。いうなれば、良くも悪くも「先生のお手本」かな。
3楽章なので、時に感じる冗長さからほぼ免れている。
 <★★★☆>
Sym.6
代表的な交響曲であると位置づけられている。まあそうかも。ワタシに
は、チャイコフスキーの第6交響曲を意識しているかのよう。珍しく悲愴
感が漂う。ま、第一楽章だけだけどね。ブラームスがプンと匂った気が
する。楽曲的特徴は第二楽章の変奏曲形式、第三楽章の「間奏曲」。
どんどん明るくなって、最後は祝典風にまでなって、始めの悲愴感は
とうの昔にどこへやら。
 <★★★☆>
両曲のおしまいのほうでは、若干演奏が荒っぽく感じるところがあって、
メリハリの表現なのかもしれないが、こういうところだけはNAXOS盤に
勝てているとは言えない。特に金管。どうせなら最後まで徹底的に「美
麗に」まとめ上げた方がよかった。録音にもNAXOSとは違う問題があ
る。
2曲とも、かなりの名曲であることに変わりはない。