このセットもの、最後。 |
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Sym.8: |
①Allegro moderato ロシアっ気ない、うんと西欧風なスタート。なので、 |
外国で書いたか、などとおもいつつ聴き進める。珍しくも精神の昂揚を聴 |
き取れる気がする。(演奏のほうは少々追いついていない感じ) |
②Mesto 長くたっぷりした楽章。これまたたいそう深みがある。悲しげと |
書けば表示通りだけれど。 |
③Scherzo. Allegro 演奏にちょっと不満があるけれど、気持ちのこもった |
スケルツォ。 |
④Finale. Moderato sostenuto 厳かな始まり。中間部ではこの曲で初 |
めて明るさをみせる。徐々に収斂させまとめて行き、長いコーダへとなだ |
れ込む。 |
これも初めて聴いた。終始ロマンティックながら、ノーテンキさがほとんど |
ないのは‘画期的’で(スミマセン)、順番に聴いてきた甲斐があったような。 |
<★★★★> |
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「ステンカ・ラージン」:⑤ |
かなり前にラジオで聴き、記憶に残った。オーバーながら、この作曲家を |
聴いてみるきっかけになったと言っても過言でない。今回は、その時ほど |
の強い印象はなかったけどね。 |
Op.13と若い番号なんで、まだまだ初期作品のよう。 |
民謡ネタ。こういうの、ホント、上手い! |
<★★★☆> |
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フィンランド幻想曲:⑥ |
これはNAXOSのシリーズでもいい曲だと思っていたが、今回聴き直して、 |
傑作であること間違いないと確信。ちょっと遅かったが、ロマン派の最高 |
のオーケストラ曲の一つだ。部分的には、後期ロマン派っぽい熟れた音 |
すら聞かれる。今回初めて分かった。ご本人は新しい音楽をやっぱり耳 |
に入れ、気にはしていたんだろうねぇ、間違いなく。 |
<★★★★> |
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録音に関して、交響曲では総じて、ラッパ群がドライな音でもってすぐそ |
ばで粗く雑に聞こえることが多かった。がっかりしたことを何度か書いた |
のだけど、この(2)と(3)の2曲については違う。ラッパも長めのホールト |
ーンの弦楽群と同様の距離感で聞こえ、自然。 |
どうも、交響曲とその他の管弦楽曲とは、録音の時のセッティングなりが |
違っていたんじゃないかな。ワタシャ素人だから、どうだか知れたもんじゃ |
ないけどさ。 |
6枚分聴き終り、メモも終わり。 |
交響曲の録音もこうだったら、印象がみんなワンランク上がったかもしれ |
ないのに、、、なんてね。これが最後の印象では淋しいか。 |
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ところで、グラズノフには9番という未完成の交響曲が存在している。 |
第9の壁を意識して本人は放棄したんだが、おせっかいはいるもので、 |
残っている第一楽章のスケッチをオーケストレーションした。NAXOSの |
シリーズには入っていて、これは持っているから聴き直してみた。11分 |
半ほど。以前に聴いたときには、似て非なるものという感じでダメだっ |
たのに、なんともはや、これがなかなかよろしい。そう時間もたってい |
ないので、ワタシのほうに問題があった可能性は大いにありうる。 |
メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスのライン上にある感じで、つ |
まりは上手いということになる。オーケストレーターの好みもあったの |
かもしれない。時代遅れと思われていたのはしょうがないとして、完成 |
させていたら案外有名曲になったかもね。(空想ぐらいいいでしょう。) |