休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ:Sym.8ほか

グラズノフ 交響曲全集
ALEXANDRE KONSTANTINONICH GLAZOUNOV(1865-1936)
   エウゲニ・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
   録音:1989-1990年、露、モスクワ、チャイコフスキー音楽院大ホール
   CD/6枚組/Ⓟ1989,1990 Svetlanova ⓒ2010 Svetlanova

     Made in E.U./Warner Classics & Jazz/輸入/ネット

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20160902(了)
CD6(Tot.74:02)
(1)交響曲 第8番 Op.83 (1906)
  ①10:47 ②14:20 ③6:40 ④13:43
(2)交響詩「ステンカ・ラージン」 Op.13 ⑤ 16:12 (1885)
(3)フィンランド幻想曲 Op.88 ⑥ 12:20 (1909)
 
このセットもの、最後。
Sym.8:
①Allegro moderato ロシアっ気ない、うんと西欧風なスタート。なので、
外国で書いたか、などとおもいつつ聴き進める。珍しくも精神の昂揚を聴
き取れる気がする。(演奏のほうは少々追いついていない感じ)
②Mesto 長くたっぷりした楽章。これまたたいそう深みがある。悲しげと
書けば表示通りだけれど。
③Scherzo. Allegro  演奏にちょっと不満があるけれど、気持ちのこもった
スケルツォ
④Finale. Moderato sostenuto 厳かな始まり。中間部ではこの曲で初
めて明るさをみせる。徐々に収斂させまとめて行き、長いコーダへとなだ
れ込む。
これも初めて聴いた。終始ロマンティックながら、ノーテンキさがほとんど
ないのは‘画期的’で(スミマセン)、順番に聴いてきた甲斐があったような。
<★★★★>
「ステンカ・ラージン」:
かなり前にラジオで聴き、記憶に残った。オーバーながら、この作曲家を
聴いてみるきっかけになったと言っても過言でない。今回は、その時ほど
の強い印象はなかったけどね。
Op.13と若い番号なんで、まだまだ初期作品のよう。
民謡ネタ。こういうの、ホント、上手い!
<★★★☆>
フィンランド幻想曲:
これはNAXOSのシリーズでもいい曲だと思っていたが、今回聴き直して、
傑作であること間違いないと確信。ちょっと遅かったが、ロマン派の最高
のオーケストラ曲の一つだ。部分的には、後期ロマン派っぽい熟れた音
すら聞かれる。今回初めて分かった。ご本人は新しい音楽をやっぱり耳
に入れ、気にはしていたんだろうねぇ、間違いなく。
<★★★★>
録音に関して、交響曲では総じて、ラッパ群がドライな音でもってすぐそ
ばで粗く雑に聞こえることが多かった。がっかりしたことを何度か書いた
のだけど、この(2)と(3)の2曲については違う。ラッパも長めのホールト
ーンの弦楽群と同様の距離感で聞こえ、自然。
どうも、交響曲とその他の管弦楽曲とは、録音の時のセッティングなりが
違っていたんじゃないかな。ワタシャ素人だから、どうだか知れたもんじゃ
ないけどさ。
6枚分聴き終り、メモも終わり。
交響曲の録音もこうだったら、印象がみんなワンランク上がったかもしれ
ないのに、、、なんてね。これが最後の印象では淋しいか。
ところで、グラズノフには9番という未完成の交響曲が存在している。
第9の壁を意識して本人は放棄したんだが、おせっかいはいるもので、
残っている第一楽章のスケッチをオーケストレーションした。NAXOS
シリーズには入っていて、これは持っているから聴き直してみた。11分
半ほど。以前に聴いたときには、似て非なるものという感じでダメだっ
たのに、なんともはや、これがなかなかよろしい。そう時間もたってい
ないので、ワタシのほうに問題があった可能性は大いにありうる。
メンデルスゾーンシューマンブラームスのライン上にある感じで、つ
まりは上手いということになる。オーケストレーターの好みもあったの
かもしれない。時代遅れと思われていたのはしょうがないとして、完成
させていたら案外有名曲になったかもね。(空想ぐらいいいでしょう。)