休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ:交響曲 第7番ほか

グラズノフ 交響曲全集
ALEXANDRE KONSTANTINONICH GLAZOUNOV(1865-1936)
   エウゲニ・スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立交響楽団
   録音:1989-1990年、露、モスクワ、チャイコフスキー音楽院大ホール
   CD/6枚組/Ⓟ1989,1990 Svetlanova ⓒ2010 Svetlanova

     Made in E.U./Warner Classics & Jazz/輸入/ネット

 
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20160831(了)
CD5(Tot.68:10)
(1)交響曲 第7番 Op.77 「田園」 (1902)
  ①10:18 ②12:34 ③5:11 ④10:38
(2)交響的絵画「クレムリン Op.30 (1891)

  ⑤アレグロ 9:11 ⑥アンダンテ 10:58 ⑦モデラート 9:20

 
(1)Sym.7:
ベートーヴェンの「田園」を意識した作品とのこと。初めて聴いた。
第一楽章がまさに!  あれは‘田舎を歩く時の楽しい気分’なんてのだ
ったっけねぇ。
他にもいろいろあるのかもしれないが、ワタクシメにはわからず。たとえ
ば嵐らしいものはなかったし、そのあとのすがすがしい感じもなかった。
とまあ、「田園」を意識したものというからこういうふうに書いてしまうが、
さっぱりしたいい曲だと思う。
②は厳かなアンダンテ
③はコサックの踊りを連想させるようなスケルツォで、①のメロディの変
形みたいな感じ
④やはり①のメロディを引き継いでいる。晴れやかで堂々としている。
管の強奏時の音色はどういうものかイマイチ(もう何度か書いている)だ
けれど、フィナーレにふさわしい。ロシア的エンディングももたつかない。
4番、6番よりまとまりがいいかも。
 <★★★☆>
(2)「クレムリン
3部に分かれ、合計30分近くもある大きな管弦楽曲
今日、NHKのBSで、たまたまクレムリンの特集をやっていて、観た回は
「ロマノフ秘宝伝説/栄華を支えた女たち」。クレムリン宮殿の中を、TV
初公開の建物なんてのも含めて、歴史ともども観ることができた。(案内
役はバレリーナを引退し、女優という肩書だけになった草刈民代さん。)
女たちというのは、エカチェリーナ2世、アレクサンドラ皇后、その姉エリ
ザベータ。まあその女性たちの運命やラスプーチンや革命も生々しいし、
秘宝もすごいんだけれど、ここではやっぱり、建物の豪華絢爛さ。もうそ
のあくなき欲望に唖然呆然。(彼女は3人の女性に感情移入しているみ
たいだった。描かれ方もよかったので、それは理解できたが、ことここの
建物に関してはワタシはどうしても気色悪さが先に立つ。)
ロマノフ王朝の本来の生活の場はサンクト・ペテルブルクにあったが、政
治や宗教の中心はモスクワのここクレムリンであり、建物の大半は極論
すれば主に戴冠式のためだけにあった・・・。(クレムリンてのはあの28
万㎡を取り囲む10mほどの高さの「壁」のことをさすんだってね、知らん
かった。)
これの音楽かよと思えば、頭の中はチッタァ具体的になろうってもんだ。
テレビでもこのグラズノフの音楽も用いていたみたい。⑤は外枠的だけ
れど、特に⑥はほの暗い、非常にムードたっぷりの抑えた曲調で、建物
の内側から見る感じ。帝政ロシアの最後なんかに思いを馳せるにふさわ
しい。
プーチンさんの執務室なんかもあると紹介された建物なんざ、さっと通り
過ぎよう。12月に来られる?色丹だか歯舞だかをやたら開発してるなん
て記事を読んだばかりで、どうもなあ・・・ おっと脱線、、、
⑦は晴れ晴れと祝典的。ここでの金管群は、音がいい。わりと落ち着い
ていて、荒っぽくないぞ。
好きかどうかはともかく、立派な曲。
 <★★★△>