休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

アバド シカゴ交響楽団 6/8 マーラー:Sym.5


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アバド シカゴ交響楽団
ABBADO CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA

〈CD6-8〉
マーラー 1860-1911:
  交響曲 第5番 (1902)
    ①12:54 ②15:10 ③17:33 ④11:55 ⑤14:41
       録音:1980年2月、Tot.72:13
       <★★★★>

アバドさん、“プッチーニを演らなかった”・・・にちょっと拘っている。
なぜなのかいまいちわからない。
プッチーニオーケストレーションか、ドラマツルギーか、両方か、単なる
好き嫌いか。
オーケストレーションのことなら、例えば内声部をしっかり書き込んだとい
ヴェルディに比べると、プッチーニはいわゆる‘ドンシャリ’で、そんなこと
を言ったら、ドンシャリなんていくらでもオペラの作曲者でもいたはずだし、
何が言いたいかというと、ドンシャリタイプの有名曲はいくらでもあるし、こ
マーラーにだってそんな個所はいくらでもある。どうも、オーケストレー
ションによるものではなかったんだろうということになりそう。
本意じゃないがWikiを覗く。
え?ヴェリズモ・オペラがダメ?社会派がダメ? そんなことかよ。やれや
れ、突っ込みどころの多そうな見識・・・。どうでもいいけどツマラネー。
〈CD6〉
ということで、マーラー3曲目。
映画で使われて有名になったアダージョをメインに、よく知られている曲
なので、曲のことなんぞ言えないが、演奏についても(4)や(5)と似たり
寄ったりで、つけくわえるようなことがありません。
どうでもいい連想もなし。
このクソ暑い時期、読書が進まないだけでなく、大オーケストラ物が続く
と、年齢もあってか、しんどいのんよ。
ワタシなりのささいな発見少々。
第二楽章って、さまざまな曲想が入り乱れて印象がまとまらない。今でも
そうだけど、このスムーズな演奏で聴くうち、ワグナーっぽさがたくさんあ
るのに、初めて気づいた。
もう一つ・・・映画に使われて有名な第四楽章が中心なんだが、特徴は、
カンタービレでしょ? 粘りっけじゃない。すっごく歌っていると思う。それ
がいかにもイタリア・オペラっぽいと感じたこと。
ついでに言うと、映画『ヴェニスに死す』は名作らしいが、文学臭の匂い
かたがワタシぜんぜん好きじゃなかった。観なきゃよかったと思ったもん
です。音楽の使われ方はまあしょうがないけど。マンの小説のほうはそ
こそこ面白く読んだと思う。もう大昔のことですけど。
(たぶん今読めば、「トニオ・クレーゲル」なんかもそうだと思うが、‘若さ’
というものがどれだけ美しく見えるものかということを更に決定的に悟ら
されるんだろうね。今更胸を焦がしてどうするんだ・・・ おっとっと、ダメ
ダメ)
こんなところでしょうか。  
                                        (7/25)