休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ラウタヴァーラ/交響曲 1,2 & 3

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20180227(了)
ラウタヴァーラ/SYMPHONIES 1,2 & 
   Einojuhani Rautavaara(1928-2016);
(1)交響曲 第1番(1955-56/88)16:39
   ①Andante 13:06 ②Allegro 3:31
(2)交響曲 第2番(1957/84) 21:22
   ③Quasi grabe 9:52 Vivace 2:37 ⑤Largo 5:56 ⑥Presto 2:48
(3)交響曲 第3番(1961) 32:20
   ⑦Langsam,breit,ruhig 12:18
   ⑧Langsam,doch nicht schleppend 6:29
   ⑨Sehr schnell 6:01 
   ⑩Bewegt 7:20
   ライプツィヒ放送交響楽団/マックス・ポマー指揮
   録音:1989年、Leipzig、the Bethanien Church
   CD/現代音楽/管弦楽曲/Ⓟ1990/97 Ondine Inc.Helsinki
   <★★★☆(1)(2)、★★★★(3)>

中古屋で、一部持っているシリーズをさらに2枚、めっけ。
何度か聴いてメモったけれど、捉えづらく、文章が意に沿わない。
恥ずかしながら、そういう音楽って多くって・・・、でもこの方の音楽、結構
好きなタイプですね。
(1)第1番。二楽章の短い交響曲。ひんやりした空気感で始まり全体的
には美しいのに、盛り上がってのズシン、ドシーンという大仰な音が耳に
残ってしまう。ゆったりした第一楽章。
プロコフィエフショスタコーヴィチなどのこまめに動き回る感じの調子の
アレグロで、特に諧謔味も楽しそうな雰囲気もない。これで終わりなの?
と訊きたくなる。後年弄ったようだけれど、あまり効果はなかったんじゃな
いか。これセリーとか?そうでもない気がする。

(2)第2番。これはセリーでしょうか。
③ひんやりしめやかで、少々不気味な第一楽章。サウンド的にはすきな
ほうなんだけど、何かとりとめがない。②短いヴィヴァーチェ。明るめ。
⑤どろどろとティンパニが鳴り、高弦は不気味に流れる。なにかに収斂し
てゆくでもなく、陰気でスリラーか実存ふう。
交響曲らしく最後はプレスト。短い。おどろおどろしさはあるが、若干コ
ミカル。
この曲も後年、弄っている。
尖がった感じに行きたかったわけでもないんだよね、きっと。試し打ちの
感じがする。2曲とも。
(3) 第3番。解説ではこの時期からは、セリーなどから離れ始めて、独自
路線へ進んでいくんだそうだ。
  1960年以降は(略)題名に「天使」などの語が織り込まれ、清澄で神
  秘的な要素を帯びてくる。(略)弦楽器による簡素で民族的な主題や、
  旋回するフルートの旋律、ベルによる静かな不協和音、牧歌的なホ
  ルンが特徴的なものとしてあげられる・・・(Wiki
⑦第一楽章のlangsamは、前の2曲とは違って意思的なものが感じられる。
いきなりブルックナー調、そして鳥の声。(メシアンとは取り込み方がまる
で違ってストレート) 涼し気なところはシベリウス、かな。たかが知れた経
験からですが、M・アーノルドの交響曲によく似た音があったという気もしま
す。
⑧第二楽章のLangsamは息が長くひそやか。どこか甘美。時に鳥たち。
そしてやっぱりブルックナーが見え隠れするみたいな感じがあります。
⑨は‘とても速く’、⑩は‘生き生きと’でしょうか、なんかブルックナーから
のいただきっぽくって、笑ってしまう。(きっと、笑ってしまうひと多いと思う)
ともあれ、この3番に至って、がぜんかっこよくなる。
1番2番は初めて聴きました。
3番は聴いたことがあり、次の4番5番は初めて。6番は第4楽章が別の曲
に生まれ変わっている分のみ聴いたことがあり、7番8番は知っています。
次は4番5番です。第3番の調子にとどまるわけにはいかなかったようです。