休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ラウス/交響曲第2番、フルート協奏曲 他

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20181125(了)
ラウス Christophe Rouse(b.1949);
 (1)交響曲第2番(1994)
   ①Ⅰ.Allegro 7:05
   ②Ⅱ.Adagio (In memoriam Stephen Albert) 12:42
   ③Ⅲ.Allegro 7:05
 (2)フルート協奏曲(1993)
   ④Ⅰ.Ànhran 4:17
   ⑤Ⅱ.Alla marcia 4:30
   ⑥Ⅲ.Elegia 11:52
   ⑦Ⅳ.Scherzo 4:59
   ⑧Ⅴ.Ànhran 5:37
 (3)Phaethon ⑨(1986) 8:00
  クリストフ・エッシェンバッハ指揮/ヒューストン交響楽団 Tot.65:29
  CD/現代音楽/管弦楽・協奏曲/Ⓟ&ⓒ 1997 TELARC/輸入
  <★★★>


(ネット紹介記事から・・・) 現在最も精力的なアメリカの作曲家のひとり、クリスト
ファー・ラウス(1949-)。・・・ 交響曲第1番は、現代の作品ながら19世紀風要
要素たっぷりで、主要主題がブルックナーの第7番のアダージョに由来していた
り、ワーグナー・チューバ4本使用など時代錯誤ぶりがオシャレ。かと思うと、・・・
『救われたアルベリヒ』では、ワーグナーの『神々のたそがれ』がターゲットとなり、
呪いの動機や、金の力、愛の放棄、全滅といった要素のパロディがロックのドラ
ム・セットとオーケストラによって強烈に描かれるさまが実にユニークで面白い聴
きものとなっていました。
今回のアルバムに収録された交響曲第2番は、死がテーマになっている作品と
いうことです。初演者エッシェンバッハの指揮するヒューストン交響楽団のCD・・・
(1)なるほど、死がテーマ・・・
激しさを見せるが、かなり暗さが強い第1楽章。
重々しい太鼓連打と、分厚い低弦のべたーっとした感触の第2楽章。
第1楽章で少し見せた激しさが、猛烈に増幅された、どんちゃん騒ぎまがいの第3
楽章。
こういう死もあるのかもしれないけれど、ワタクシメにはあまりイメージとしてはピン
とこない。スペクタクルな死・・・、ここまでオーバーじゃないし、可笑しみが伴うん
だけれど、落語の『地獄八景亡者の戯れ』を連想しました。
1年半ほど前に聴いた交響曲第3番、4番などよりは粗削りな感じで、これらよりは
かなり前の作品だからかもしれないとも思えました。
この時のアルバム内容は以下のようなもの。
  20170626(了)
  ①Odna Zhizn(2008) 16:05 
  ②-⑦交響曲第3番プロコフィエフによる)(2011) 28:24
  ⑧⑨交響曲第4番 (2013) 22:20
  ⑩プロスペロゥの部屋 (2012) 9:23
   アラン・ギルバート指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック
   録音:①2010年2月、②-⑦2013年6月、⑧⑨2014年6月、⑩2013年4月
       ニューヨーク、リンカーン・センター、エイヴァリー・フィッシャー・ホール Tot.76:15
   CD/Ⓟ&ⓒ 2016 Dacapo Records(Copenhagen)/Made in Germany/輸入
聴き直してみたところ、ここで、もっともカッコよくまとまっていたのは⑩『プロスペ
ロゥの部屋』で、これはたいそう素敵でした。生で聴いてみたい。
(2)5楽章あるフルート協奏曲。
不安定な心持にさせる部分が加わるものの、バーバリズムやベターっと分厚い弦
楽部分は交響曲とも似通った音がする。オケのサイズが少し小さいのか、軽めで
カラフルで聴きやすい。でも全体のトーンは一応暗めやね。
⑥だったか、トランペットの高音でのずりあげで盛り上げるのに、思わず笑ってし
まった。ジャズやラテン系でしか聞かれないもので・・・
これはコンサートにかかるとすれば、聴くほうは楽しいが、独奏者もオケもなかな
か大変でしょう。
(3)アポロンの息子パエトーンのことでしょうか、‘暴走’した神の息子のイメージ
はワタシは湧きません。
激しく細かく動き回る忙しい楽曲。『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたず
ら』の激しいところがずっと続く感じ、かな。
ラウスがどういう位置づけの作曲家なのかはまったく存じ上げません。同年代の
作曲家。人気あるんでしょうか。
12音などからは遠く、音はとんがっていないものの、管弦楽法上の工夫は存分
にされていて、楽しい。ただダイナミックレンジがやたら広いもんだから、いつも
聴けるわけじゃない点がちょっとね。★数ちょい辛めかも。
オケも録音もパワフルで十全だったと思います。