* |
ピーター・コスミンスキー監督/ジュリエット・ビノシュ/レイフ・ファインズ |
(1992年/英映) |
|
待ち時間中に中古屋で仕入れたものです。 |
どうも映画のほうは観ていないようです。古いのは観たことがありますが。 |
坂本の音楽が思い出せなかったのと・・・ただ同然だったので、急いで。 |
|
ライナーを見ると映画のプロダクションノートみたいな感じで、音楽のこと |
はまるっきり書かれていない。
サントラCDのライナーじゃないみたい。ひどいもんだ。
|
レイフ・ファインズのほとんど映画デビュー作だのですね。 |
ネットで調べても、映画のほうはいろいろ載っているのに、音楽のほうは |
おざなり。1992年ならば坂本は「戦場のメリークリスマス」などの映画で |
ももう十分に有名だったろうに。 |
でも、このCD、廃盤になっていて、その後どこからも出ていないようです。 |
そういえば東芝EMIも解散され、EMIはユニヴァーサルの傘下に入っちゃ |
ったんでしたでしたっけ。統廃合、ずいぶん進みました。
|
ワタシは、なんでもオン・ディマンドには馴染まないですねぇ、パッケージ |
ソフトはなくなってほしくない・・・(これは別問題ですけどね) |
|
聴いて思うのは、直前の「シェルタリング・スカイ」あたりととても似ている |
ってことでしょうか。その線で、と所望されたんでしょう。 |
(テーマを使いまわしたとか? まさかねぇ、指揮はしているんだし・・・) |
オーケストレーションにはご本人の名がなく、あちらの方の名が二つ載っ |
ていた。坂本の考えるとおりに施されたのでしょうけどね。 |
感じは出てまして、嫋々として実に美しい音楽。 この小説のイメージでは |
ないんですが、印象的ではあろうと思いました。テーマがほとんど二つくら |
いしかなく、繰り返されるので、このメロディは耳にこびりつくように残る気 |
がします。 |
ロイヤル・フィルだから、何とかなったんだろうというような高弦のユニゾン |
など、少々危なっかしい感じでも、美しいことに変わりない。 |
最終の25番目のトラックは、どうやらサントラではなくて、邦盤のみに入れ |
たボーナス・トラックらしい。坂本自身のピアノ・ヴァージョン。 |