休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ『嵐が丘』

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20180105(了)

サントラ『嵐が丘 

  omps;Emily Bronte's Wutherring Heights

 
  ①~㉕
  作曲・指揮;坂本龍一/ロイヤル・フィルハーモニック
  CD/1992年/東芝EMI/邦盤/中古
  <★★★☆>
   *
  ピーター・コスミンスキー監督/ジュリエット・ビノシュ/レイフ・ファインズ
                                  (1992年/英映)
 
待ち時間中に中古屋で仕入れたものです。
どうも映画のほうは観ていないようです。古いのは観たことがありますが。
坂本の音楽が思い出せなかったのと・・・ただ同然だったので、急いで。
 
ライナーを見ると映画のプロダクションノートみたいな感じで、音楽のこと
はまるっきり書かれていない。
サントラCDのライナーじゃないみたい。ひどいもんだ。
レイフ・ファインズのほとんど映画デビュー作だのですね。
ネットで調べても、映画のほうはいろいろ載っているのに、音楽のほうは
おざなり。1992年ならば坂本は「戦場のメリークリスマス」などの映画で
ももう十分に有名だったろうに。
でも、このCD、廃盤になっていて、その後どこからも出ていないようです。
そういえば東芝EMIも解散され、EMIはユニヴァーサルの傘下に入っちゃ
ったんでしたでしたっけ。統廃合、ずいぶん進みました。
 
 
ワタシは、なんでもオン・ディマンドには馴染まないですねぇ、パッケージ
ソフトはなくなってほしくない・・・(これは別問題ですけどね)
 
聴いて思うのは、直前の「シェルタリング・スカイ」あたりととても似ている
ってことでしょうか。その線で、と所望されたんでしょう。
(テーマを使いまわしたとか? まさかねぇ、指揮はしているんだし・・・)
オーケストレーションにはご本人の名がなく、あちらの方の名が二つ載っ
ていた。坂本の考えるとおりに施されたのでしょうけどね。
感じは出てまして、嫋々として実に美しい音楽。 この小説のイメージでは
ないんですが、印象的ではあろうと思いました。テーマがほとんど二つくら
いしかなく、繰り返されるので、このメロディは耳にこびりつくように残る気
がします。
ロイヤル・フィルだから、何とかなったんだろうというような高弦のユニゾン
など、少々危なっかしい感じでも、美しいことに変わりない。
最終の25番目のトラックは、どうやらサントラではなくて、邦盤のみに入れ
たボーナス・トラックらしい。坂本自身のピアノ・ヴァージョン。