休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年9月号 2-2

ナショナルジオグラフィック日本版 2017年9月号  2-2
 依存症  脳科学が探る治療法
[特集]
(1)脳科学で克服する依存症
 ―依存症は道徳心の欠如が原因ではなく、病気である。
  脳を研究する科学者たちはこの見地に立って、
  薬物やアルコールにおぼれる人々を救う治療法の研究に
  取り組んでいる。 
(2)大洋の稲妻 アオザメ
 ―サメのなかで最速のスイマーといわれるアオザメ。
  熱帯から高緯度の海域にまで分布し、乱獲などで数を
  減らしていると懸念されている。人間の飽くなき欲望から
  逃げきれるか? 
(3)オランダが救う世界の飢餓
 ―国土面積は小さいながらも食料生産の向上に努め、
  今や農業大国となったオランダ。そのハイテク技術は、
  人口増加に伴って懸念される大規模な食料危機を回避する、
  新たな道を切り開こうとしている。
(4)彼女が愛し、守ったゴリラたち
 ―ルワンダ奥地でゴリラの研究を続けたダイアン・フォッシー
  地元の人々から疎まれることもあったが、彼女のおかげで
  ゴリラは守られた。だが今、新たな危機がゴリラに迫る。
(5)“救世主”の肖像
 ―われこそはキリストの再来と語る男性たちと、それを信じる
  人々。信仰とは何か。人はなぜ救いを求めるのか。
(6)みなしごゾウを守る
 ―親や群れと離れた子ゾウを守ろうと、ケニアの先住民たちが
  動き出した。野生に戻すために奮闘する活動を追う。
〔コラム〕
◆VISIONS 世界を見る
   悲劇のチョウ
◆写真は語る
   海が育む小さな命 プランクトン
    峯水 亮
◆EXPLORE
  ・体によい食べ物、本当はどれ?
  ・賛否両論、性格テストの100年
  ・指の感覚を取り戻すハイテク義手
  ・迷惑な外来植物を塗り薬に活用
◆生命をつなぐ
◆日本の百年
 開拓の苦労を物語る干しトウモロコシ
 ・・・ほか
   9月号/2017年8月30日発行/日経ナショナル ジオグラフィック社

(3)オランダの農業
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まずもって、養鶏場のとてつもない規模感、清潔な流れ作業のまさに‘工場’
の感・・・ (写真右下のほうのヒヨコがわかりにくい。残念・・・)
この写真本来のコメントは
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でも次のページ、その次のページの写真のコメントを付けてもまったく違和感がない。
イメージ 3
もしくは、
イメージ 4
どうですか?
農産物の輸出(金額でしょうね)は米国に次いで世界第2位だそうです。
やっているのは民間、主にヴェンチャーで、シリコン・ヴァレーならぬフード・
ヴァレーが現出している。
水・肥料・費用の節約だとか、遺伝子組み換えに頼らず害虫駆除方法とか、
天敵研究など、アイデアが際限なく満載で、SFめいた‘実験農場’ふうでもあ
る。そこにははっきりとした国の意思、進む方向に関するコンセプト、人口や
貧困、食料の問題に特化した研究や効率化などが感じられます。
イメージ 5
回転式搾乳システム。牛一頭がこっちを見ている。かわいいような、そう言っ
てはまずいような・・・
昔大活躍し、今や小さな国の再びの大躍進がデータで示されている。今や
世界中にプロジェクトとして広がっている。
インパクト大きかった。憶えておこう・・・
世界中に実に様々なジャンルや方法でかかわっているが、そういう‘知識’こ
そがオランダ最大の輸出品であるという。
アフリカへの支援なんていうと、大金を費やせるようになった中国の露骨な
世界戦略を見るような思いをワタシなんぞ持ってしまうが、フード・ヴァレーの
中心のワーヘニンゲン大学研究センター(WUR)に学ぶ多くの国の中では中
国人が頭抜けて人数が多いらしい。持続可能な(≒人間や環境に優しい)農
法などもちゃんと勉強しているわけで、白目視している場合ではない。
そのオランダにしてからが、途上国のじり貧に馴染んでしまって、新しい考え
方に基づいてやってみようという気持ちが乏しいことが多く、意識改革が一番
難しいと言っているそうな。
やれることはまだまだあるんだということでもある。
勝ち負けじゃないが、負けてるよ。日本なんかよりよっぽど前を向いている。
フェルメールの絵で知った古都デルフトも出てきた。農業では今や最先端の
町のひとつなのかもしれない。
(4)ルアンダのマウンテンゴリラ
ダイアン・フォシーという動物学者が1967年頃から、だれかに殺される1985
年まで、ルアンダでマウンテンゴリラを、住民とぶつかりながら強引なやり方
で守った。研究者は‘その後’も残って保護したが、例の虐殺が起き、研究
施設(キャンプ)は閉鎖。しかし現在も場所を移して活動は規模も増して続け
られている。観光の大きな目玉になってもいる。
ところが・・・、とナショジオらしくゴリラに危険が迫っているらしい。人間との
境界線が非常に近く、棲み分けが難しいというようなことらしい。
フォシーさんの無茶な活動時期の話が(聞いたことがあるような気もするが)
興味深いという程度でした。
イメージ 6
  この写真のコメントは・・・
      この1969年撮影の写真で、フォシーはドクロの面をかぶり、地元の
      牛飼いを怖がらせて牛と一緒に森から追い払おうとしている。彼女
      は動物捕獲用の罠を壊し、とげのある草で密猟者をたたき、彼らの
      野営地を襲撃することもあった。
  かなり大柄な方。むしろ地元の人間からかなり疎まれた由。

(5)イエスの再来
   困ったもんです。ばかばかしい。
(6)みなしごの小象
   問題は大きいのだろうが、この小記事ではたいしてわからない。


〔コラム〕
プランクトンの写真・・・光線を当てて写すのだろうが、色彩の美しさと造化
  の妙に言葉が出ない。
  これこそナショジオ・・・なれど面倒なので・・・紹介の写真はパス。
基本写真の雑誌なんだから、紹介するんなら写真だけど、そんな見る人を喜
ばせようなんてマメさも熱意も技量もない。悪しからずってところです。
このところ読むのをさぼるものですから、溜まってきました。
この号のほかにすでに3冊も・・・ 雑誌はタイヘンだわ・・・なにもそう急いで
読むこともないとは思うけどね、やっぱりいくばくかのプレッシャーになってしま
う。