休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ2月号 2-1


20170320(了)
ナショナルジオグラフィック日本版 2017年2月号 
             (2-1)
【酒と人類】
[特集]
①酒と人類 9000年の恋物語
 ―アルコールと人間の縁は古く、
  その始まりは先史時代とみられている。
  酒は誕生以来、人類の文化に深く関わり、
  芸術や言語、宗教の発展に寄与してきた。
②残された妻たちの苦しみ
 ―夫を亡くし、社会からはじき出された女性たち。
  インド、ボスニア・ヘルツェゴビナウガンダで、
  現実を変えようと立ち上がる彼女たちを取材した。
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酒は果実が熟すところからスタートしたらしい。
エタノールは人間が飲める唯一のアルコールで、「脳内でセロトニン、ドー
パミン、エンドルフィンなどの放出を促進」し、「飲むと不安が和らぎ、楽しい
気分になる」
「いわば人類はビール[つまり酒のことやね]を飲むために木から下りてき
たわけです」なんていう極論さえある。
「人類の歴史の中で幾度となく問題視されてきた。酒を全面的に禁じた例
もあるが、大半の社会は、節度を保ちながら酒と付き合う道を模索してき
た。」
古代ギリシャはその好例」で、
「最初の1杯は健康を、2杯目は喜びを、3杯目は健やかな眠りを願って乾
杯する。『3杯目を飲み干したら、賢明な客は帰宅すること』と、紀元前4世
紀の詩人エウブロスは警告している。『4杯目で理性を失い暴力沙汰に。
5杯目で喧騒を招き、6杯目で酔漢の大騒ぎとなり、7杯目で面目を失う。
8杯目で警官が呼ばれ、9杯目で吐き気がし、10杯目には正気を失って
家具を投げ飛ばす』」
酒のピンからキリまで述べるのは難しいけれど、その歴史を楽しく開陳し
てくれている。
データや世界のお酒も地図とともに載っている。
おしまいに、原始的なビールを味わってみるくだりで締めている。なかな
かよろしい。
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きつい話です。
〈1、生きる喜びを取り戻す  インド ブリンダーバン〉
〈2、過去を葬る  ボスニア・ヘルツェゴビナ トゥズラ〉
〈3、法律を盾に戦う  ウガンダ ムノコ県
要は、寡婦がどれだけひどい目に遭っているのか。
すみません。ワタシが謝ってもショーナイことですが・・・ほとんど知らなか
った。インドは人口が多いから当然多いわけだが、ボスニア・ヘルツェゴ
ビナやウガンダは、紛争の規模を思えば突然発生した寡婦の数たるや、
半端でない。
ウーマンリブ」なんて生易しいもんじゃない。人類のアホはそう簡単に
治らない。トランプ現象等を見るにつけ、“グローバルな視点”なんてまだ
人類には持ちようがない、まだまだ早いんだという認識をさらにはっきり
させてくれたわけですが、こういうの知ってしまうと、人間には尚早すぎ
て扱いきれないことが多すぎる。脱力してしまうなぁ。
(目にもとまらぬ早業でスマホを打ち擦って、狭いコミュニケーションを維
持せんとするそこの若者たちよ、もうちょっと頑張ってよね・・・)
ともあれ・・・忘れないようにします。
(地図、写りにくいけれど、貼り付けてみます。傾向は・・・ある。)

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