休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』

20210226(了)

映画『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』

  シュリラーム・ラガバン監督//アーシュマーン・クラーナー/タブー/
                     ラーディカー・アープテー
  2018年製作/138分/G/インド/原題:Andhadhun/DVDレンタル
  <★★★>

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   (器類の整然もカレンダーっぽいのもヘンなのに、なかなかぼろを出さない!)

 

<映画.com>解説から; 盲目を装っているピアニストが殺人事件を目撃してしま
ったことをきっかけに、クセの強い登場人物たちが繰り広げる裏切りや騙しあい
を描いたインド製のクライムコメディ。本当は目が見えるが、芸術のために盲目
で通しているピアニストのアーカーシュは、ある日、大スターのプラモードから
演奏を依頼され、彼の豪邸を訪ねる。しかし、そこでプラモードの妻シミーが、
不倫相手と結託してプラモードを殺害している現場を目撃してしまう。死体も犯
人も見えないフリでその場を切り抜けたアーカーシュだったが、駆け込んだ警察

の署長こそ、現場にいた犯人だった。そこからアーカーシュの災難はさらに続き

・・・。

 
コメディのジャンル。
でも、サブタイトルがなきゃ、大分イメージが違うなぁ。
 
始めは盲目だと思い込んで観てましたが、あれ?なんだぁ、食えない奴!とわ
かります。棚やテーブルの上などのものがやたらときちんと並んでいたりするの
で、ちょっと引っかかりはしたのです。
しかしそれが、解説にあるように縛りになって、アレアレ・・・と軽い笑いを誘
う。偽盲目のぼろを出さない表現はけっこうオモロイ。
でも、人が死ぬ雰囲気じゃないところ、いきなり事件が起きてビックリさせられ
る。それだけならどうもなぁ、と思っていると、どんどん妙な方向へ転がってい
き続けて、転がりがいっかな終わらない。
最後は、ストーリーの中で主人公が夢として語っているロンドン(?)まで引っ
張っていく。
こういうスラプスティックもインド映画は得意なんでしょうね。
でも、ちょっと長すぎた気がします。
コメディは難しい。
 
 
関係はありませんが・・・
最近のインドのニュースとして、最もインパクトがあったのは、聴き違いでなけ
れば、トイレを1億何千万器作ると宣言(モディ首相?)して、いくらか進みつ
つあるというもの。
IT大国、核保有国、なのにカーストや差別、そんな中にトイレ事情。古いが文化
・・・不自然に見えるけれど・・・
理解/無理解の壁にたちまちぶち当たるのが、宗教上の「不浄」扱い、だとか、野
外排泄でもって女性が動物や痴漢に襲われるのを、よく赦しておける、だとか。
インドの少なくともトイレ事情はようやく変わりつつあるのかな。
そのトイレ、下水道整備を伴わせるものだけでなく、汚物を使えるものに変えて
利用するという方向性でも進めているとか。