20191124(了)
映画 『パッドマン 5億人の女性を救った男』
R・バールキ監督&脚本//アクシャイ・クマール/ソーナム・カプール/
ラーディカー・アープテー
2018年製作/137分/インド/原題:Padman//DVDレンタル
<★★△>
《映画.com解説から〉 現代のインドで、安全で安価な生理用品の普及に
奔走した男の実話を映画化したヒューマンドラマ。インドの小さな村で
最愛の妻と新婚生活を送るラクシュミは、貧しくて生理用品が買えず不
衛生な布を使用している妻のため、清潔で安価なナプキンを手作りする
ことに。生理用品の研究とリサーチに明け暮れるラクシュミは、村人た
ちから奇異な目を向けられ、数々の誤解や困難に直面する。そんな彼の
熱意に賛同した女性パリーの協力もあり、ついに低コストで大量生産で
きる製造機の発明に成功。農村の女性たちに、ナプキンだけでなく、そ
の製造機を使って働く機械も与えようと奮闘するラクシュミだったが・・・。
わざわざ観なくてもわかるだろうに、と言われそうですが・・・
(いやいや、全くその通りだったのですが)元気のいい作品でした。
でもね、これが2001年のインドということであれば、ウーンと唸ってし
まうことは避けられない。80年代でも、ましてや90年代でもない。
これが多宗教やカースト、ITと軍隊と核の大国なのですから、頭がい
いんだか悪いんだか。
(スミマセン、頭のいい方が多い国だということは知っているつもりで
す)
映画のなかでも、最後のほうの山場、国連でのパッドマンのスピーチで、
インドの貧困や格差や教育不足などが自虐的に語られます。
それならこっちにはすでに、トイレや下水施設不足の問題の知識があり
ます。ついでにレイプ多発の問題なんかも。こうしたことはもはや十分
世界中に知られているはずだし、上記と(たぶん宗教やカーストとも)
しっかり繋がっていることなんでしょう。
観るほうにとっては、「インドにはこういう面がまだあるのかな、実際
のところ今はどうなんやろう。それにしても妙な国だなぁ」 などと思わ
せる効果は絶大なんじゃないかな。
(ナプキンのことだけは遡れたが、そのほかのことは?などと野暮なこと
は言いますまい)