休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

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20170210(了)
映画『ゴーン・ベイビー・ゴーン』 Gone Baby Gone 
  製作・監督・脚本;ベン・アフレック//ケイシー・アフレック/
  エド・ハリス/ミッシェル・モナハン/モーガン・フリーマン
  エイミー・ライアン/エイミー・マディガン/ジョン・アシュトン
  音楽:ハリー・グレグソン・ウィリアムズ
  2007年/米映/114分/DVDレンタル
  <★★★☆>
(映画.com解説から) デニス・ルヘイン原作のミステリー小説(「愛しき者
はすべて去りゆく」角川書店刊)を映画化したベン・アフレックの監督デビュ
ー作。ボストンの私立探偵パトリック&アンジーが4歳の少女の誘拐事件
を捜査する中で、職業的な危機と、個人的な危機的状況に陥っていく・・・
さて、、、
もっと南のほうの話かと思ったら、原作者の地元のボストンなんだね。
ミステリーとしてはなかなかのもので、こういう狭い範囲の中、いくらでも
ストーリーのネタはあるものだなあという感じ。
中身はミステリーだから書けないんで、子供は親を選べない、みたいなエ
エ加減なことでお茶を濁すしかない。それと警察や麻薬が絡むこと。
でもワタシの感受性(頭脳ではない)からいうと、結果は苦いものだけれど
も、こういう‘選択肢’であろうがなかろうが、それがいいとか悪いとかでも
なく、とても分かりやすい話だったとは言えると思う。わかりやすいと言っ
ては語弊もあるかもしれない。でもなじみの構造の話。
ここでの‛育児放棄’は基本的には個人の問題だが、生みやすい社会病
巣を併せて見せてくれて、観る者をちゃんと困らせてくれる。起きてしまう
前なら何とかなったろう話が、こうなっては正解はない。
ルヘインは映画化されてしまうみたいで、「ミスティック・リヴァー」も映画で
観たんだった。今を時めくミステリー作家。社会派の面も大きいために、長
編はちょっとしんどそう。リストアップしたり積読までしていて、実はいまだに
一作も読んだことがない。なんかもう難しそうな気もする・・・


ウィリアムズの音楽、主張はさほどあるものじゃなかったが、とてもうまい。
ハンス・ジマー系の方ながら、マイケル・ジアッキーノ、カーター・バーウェ
ル、アレクサンドル・デスプラなどと同様、前々から器用な人だと思ってい
たので、やっぱりなあというところ。売れっ子なんだろう。でもそのうえで
言うなら、もっとカラーや主張がほしい。監督は望まなかったのだろうけど。