休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年1月号

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20170213(了)
ナショナルジオグラフィック


2017年1月号
 まるごと一冊 多様化する「性」を考える
 ジェンダー革命
    (読み物系)
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       (1)9歳の男女観
       (2)曖昧になる男女の境界
       (3)「男らしさ」への道
       (4)ありのままの自分で
       (5)スウェーデンの育休パパ
       (6)苦闘する少女たちの希望
    (写真系)
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               2016年12月30日/日経ナショナルジオグラフィック社

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男性と女性はどう違うんだ、何が違うんだ、というような関心事がある。
大体わかっているつもりだけれど、本当は生物学的にどう違うんだとい
うことはわかってきていて、その知識もいくらか入ってきているが、下
世話な興味の対象としては、男女「間」の様々な状態のこと、カップ
のことに、ついつい向かいがち。
生物学的に、どこかでうまく分かれきらなかったヒトがたくさんいて、そ
れがどんどん明らかになってきたから。
でもあくまで“ジェンダー”の話・・・
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とはいってもまずは、どう自認するかが重要なんだろうが、その場合も
「心の性」と「体の性」がそれぞれ実に千差万別で、それだけでややこ
しいだけでなく、対外的な好みの性だとか、求める伴侶的な性との関
係が加わる。
これに社会的な判断や宗教なんぞが絡んで、はっきり申し上げてお手
上げ状態やね。
いろんな自認の性の段階や状態の語彙が、たくさん挙げられている。
呆然。これがなんともすごい。こんなにあるのか・・・
(3)この一見単純な件に、実はどう反応していいかよくわからない。
(4)はアメリカの話。「女の子らしさ」の押し付けや自分の見かけに抱く
劣等感のためにへこんでしまう女の子をなんとかしようという話。
ありふれたものだとは思う。
(5)は育休の話。それが取れる社会に近いスウェーデンが悪いわけが
ない。でも実際はスウェーデンの男の育休は、それほど高い比率じゃ
ないみたい。この税金の国としても、問題はいろいろあるわけだ。
もっとも他の国や企業については、まだまだ。
(6)世界の多くの地域で女の子は教育の機会を奪われ、性器の切除
や若年結婚、性的暴行といったリスクにさらされて生きているという取
材。ここに出てくる国名は、シエラレオネインドネシア、インド。とくに
シエラレオネ。それはアフリカ大陸の真ん中の東西のベルト地帯(シエ
ラレオネとソマリアを結んだ感じ)と、東海岸の南北のベルト地帯(エジ
プトからケニヤにかけたあたり)。
性器切除がこんなに高率で実施されているなんて正直なところ全く知
かった。インドネシアでもおこなわれている。てことはほかにもあるんや
ろうな。それらしいもろ実施中の写真がある・・・仰天、絶句。全部では
ないが、宗教も絡んでいるみたい。
男なら割礼ってのがあるが、これはそんなもんじゃない。
暗澹。
ウーマンリブは苦手だが、これはあまりにひどい。
やはり人間は、何らかのわけがあって、オスはメスを抑え込んでおくと
いう考え方を、あたかも共通の文化であるみたいに、広く持ち続けて
来た(≒恐れるかのごとくに虐げてきた)みたいな気がするなぁ。
‘なんでも同じ’‘なんでも平等’はいいが‘違い’があることを正しく押
さえていてのことだ、ということ。
がたがた変わりつつあるとはいえ、、、国連ぐらいじゃ、微力すぎるのか
も。
写真系のものは本号は表やデータが多い。
「世界の男女格差は、どれくらい縮まったか」 なんて表があるが、細か
すぎて、写してもどうせ見えないから、没。代わりに・・・
上位10傑の国名だけ挙げようか・・・
 ①アイスランド ②ノルウェー ③フィンランド ④スウェーデン
 ⑤アイルランド ⑥フィリピン  ⑦スイス    ⑧スロベニア
 ⑨ニュージーランド ⑩ドイツ
 中国74位、日本80位、韓国89位
 韓国の後は尻までぞろっとイスラム教国が並んでいる。まあ当然。
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ジェンダー用語集
   LGBTQ
   アジェンダー  
   インターセックス
   クィア
   ジェンダークィア
   ジェンダー・コンフォーミング
   ジェンダー・ノンコンフォーミング
   ジェンダーフルイド
   シスジェンダー
   性自認
   性的指向
   性別違和
   性別二元論
   性別表記
   性別表現
   代名詞
   第二次性徴の抑制
   中性的(アンドロジナス)
   トランスジェンダー
   トランスセクシュアル
   ノンバイナリー
〇数字で知る少女たちの現実(抜粋)
   政治: 世界中の国の半数で女性が首脳を務める。2006年は
        38%だった。(世界経済フォーラムジェンダーギャッ
        プ指数に含まれる145ヵ国での割合)(この指数割愛)
   HIV/エイズ: 世界中で新たにHIV感染した十代の65%が
        15~19歳の少女。
   教育: 世界中の男子の62%が中等教育を受けているのに、
        女子では58%。
   自殺: 世界中の10~19歳の少女が亡くなる原因のトップは
        自殺だ。
   児童婚: 世界には現在、18歳になる前に結婚した女性や少
        女が7億人以上いる。
   十代で妊娠: 毎年、十代後半の少女1600万人が出産。世界
        の出産の1割を占める。
   企業経営: 世界中の企業の18%で、女性が経営トップやCEO
        を務めている。
   性的暴力: 世界中の1.2億人の少女が性的暴力の被害を
        受けた経験がある。
   性器切除: 世界には現在、性器切除を受けた女性や少女が
        2億人ほどいる。
やれやれ。
ああ、うまく書けっこない。苦手この上ない。