休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ショスタコーヴィチ/バレエ音楽「黄金時代」

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20170211(了)
ショスタコーヴィチ   Dmitry Shostakovich (1906-1975);
  バレエ音楽「黄金時代」 Op. 22  The Golden Age(Complete Ballet)
CD1 76:41
 ①Prelude 
 Act1
 ②-⑦Scene1
 ⑧-⑲Scene2
 Act2
 ⑳Scene3
 ㉑㉒Scene4
CD2 67:01
 ①-④ Act2,Scene4(contd.)
 Act3
 ⑤Ent’racte ‘Tea for Two’
 ⑥-⑪Scene5(Divertssement)
 ⑫-⑮Scene6
 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
 ホセ・セレブリエール (指揮)
 録音: 23-26 May 2006, Henry Wood Hall, Glasgow
 CD/ⓒ&Ⓟ 2006 Naxos/輸入
 <★★★★△>


(帯紹介文) 西側で行われている工業博覧会「黄金時代」で開かれている、
サッカー大会に参加したソヴィエトチーム=プロレタリアが、ブルジョワの陰
謀に負けず大活躍する。そんなたわいのない体制翼賛物語がバレエ「黄金
時代」の筋立てですが、ショスタコーヴィチの付けた音楽は、既に歴史的遺
物となった台本を超越して輝いています。卓越したオーケストレーション、自
在に操つられる不協和音程と、ショスタコサウンドは常に満開で、とてつも
なくアヴァン・ギャルドな響きが現れたかと思えば、ユーモラスな雰囲気が醸
し出されたりと千変万化です。たった4曲の抜粋の組曲版も有名ですが、ボ
リュームたっぷり2時間超の全曲版を是非どうぞ!
持っていたCD。何年か前、「以前のブログ」にアップしている。どんなことを書
いていたんだろう。似ても似つかないことかもね。
この間載せた分「ジャズ組曲・バレエ組曲・映画音楽」の3枚組で触れて、ま
た聴いてみた感想・・・
紹介文にある通り、ショスタコーヴィチサウンド全開。実に楽しい。
ほとんど暗いところがないから、正確にいうなら、ショスタコーヴィチ・サウン
ドとしては十全じゃないというひねくれた言い方もできるかもしれんが、なに
もこのゴージャスさにイチャモンをつけることもない。
やっと一つ言葉を思いついた。「屈託がない」てのがいいんじゃないかな。
1930年の作品。交響曲ならまだ第3番を書いた後あたり。社会主義リアリ
ズムには染まっていない。バレエの初演は失敗だったらしいが。
紹介文とダブってしまうけれど、うんと尖がったもの、ほんわり柔らかい国籍
不明な抒情、もちろん民謡的ローカリズム、フランスの繊細至極なニュアン
スやレヴューの雰囲気などなど・・・ Act3の「ティー・フォー・トゥー」でもわか
るように海を渡ってヨーロッパも飛び越し、ハリウッドっぽいきらびやかなサ
ウンドも聞こえたりする。実になんともてんこ盛り。
演奏のセレブリエール/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管もとてもいい。
いいアンサンブルで、スマートというかスタイリッシュだけれど、激しさやロ
シア風味にも不足はない。録音もいいみたい。
4曲のみの組曲でこりゃあイケテルと思ったのは大正解で、4曲ではいかに
も物足りない。ま、2時間24分はさすがに長いけどね、今はどこで切ってもい
いような聴き方ができるから、問題なーし!

(追1)
2/19 NHK-BSプレミアムボリショイ・バレエの公演をやっていた。
夜遅かったので、ちょろっと観てやめてしまった。
バレエそのものはもともと苦手で、しかもこの曲を用いて、別のストーリ
ー作ってあてはめたものだったということもある。
踊り子と漁師とギャングが出てくる・・・似ても似つかないお話だし、音
楽も別物みたいに聞こえた。
復習すると、もともとは・・・
  ストーリー: 西側で行われている工業博覧会「黄金時代」に合わせ
  てサッカー大会が開かれている。そこに参加したソヴィエト・チーム
  =プロレタリア が、ブルジョワの陰謀に負けず大活躍する。そんなた
  わいのない体制翼賛物語・・・
今、このシチュエーションでは演れないってことか。ドーピングのことだ
って連想しそうだしさ。

(追2)
似たようなこと、書いてるワ・・・・2008年8月アップ。
長すぎがイヤだったみたい。