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| 中古屋で手に入れておいてほったらかしにしていたもの。 |
| (CD1) |
| とりあえず気になっていたのが(1)と(3)のジャズ組曲。聴いても特に |
| 感興を呼び起こさなかったことになるかもね。 |
| ぜんぜんジャズじゃないからではない。タイトルに全く惑わされなかった |
| というと嘘になるけれど、単にピンとこないだけ。ただ粋で気楽。 |
| (1)の⑦は何かと使われていて、有名。 |
| Suites For Variety Orchestra №1 のほうが本来の名前なのかもしれ |
| ないね。古くはモーツァルトやベートーヴェンやシューベルトなんかにい |
| ろんな舞曲集があるけれど、そういうものと似た‘世俗的’ジャンル。 |
| (3)も同様。田舎っぽいダンスからお上品な社交用のダンスまで。⑫は |
| アメリカ発のラグタイムから派生した踊り。でもこれとてもジャズの前身。 |
| まああちこちに‘パリ’よりは‘アメリカ’があると言えばある。 |
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| (2)と(4)はかなり後年の管弦楽曲。 |
| 政治的なものとか歴史や世相とかを感じさせない標題音楽という感じ。 |
| 無難で、とても楽しい。グラズノフなんかからちゃんと繋がっているじゃ |
| ないか、という印象も。特に(2)。 |
| (4)は何かの断片風、(5)は晴れやかなファンファーレとあとはひたす |
| ら猛スピードの明るい管弦楽。 |
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| (CD2) |
| (6)バレエのタイトルは聞いたことがあるかもしれないが、音楽は初め |
| て。とてもショスタコーヴィチらしい感じ。 |
| (7)ジャズ組曲第1番に似たメロディのワルツで始まるが、どこか明るく |
| 軽快でのほほんとした雰囲気。他の4曲も同じ。 |
| (8)たった4曲。これで組曲なの?というところだけれど、(6)のように |
| ショスターヴィチらしさが出ているのみならず、何か表現が加わってい |
| る。例えばウィーン風だとか、後期ロマン派の雰囲気だとか、そして本 |
| 来のロシア風も。うーん、いい曲だなぁ。 |
| ストーリー: 西側で行われている工業博覧会「黄金時代」に合わせ |
| てサッカー大会が開かれている。そこに参加したソヴィエト・チーム |
| =プロレタリア が、ブルジョワの陰謀に負けず大活躍する。そんなた |
| わいのない体制翼賛物語・・・ |
| たまたまこのバレエは全曲盤が手元にある。2時間20数分の長尺。 |
| どんなんだったっけ、聴いてみようかな。全曲は厳しいかな・・・ |
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| (CD3) |
| (9)この「ハムレット」、聴いたことがある気がする。暗く大仰。 |
| (10)「馬アブ」なんてタイトルさあ、どんな映画かまるで想像がつかん |
| が、ショスタコーヴィチらしからぬいたって「普通」な曲。いや「フツー」 |
| と書いたほうがいいかな。たいそう抒情的な楽曲がいくつかあって、 |
| これらも含めてフツー。 |
| それと、ところどころチャイコフスキーが匂う。何かで読んだと思う、き |
| っとファンだったのだ。 |
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| 3枚通して言えるのは、交響曲の時のような、暗かったり重苦しかった |
| り軍靴が聞こえたり、政治的な発言(≒諧謔)でもしているようなイメ |
| ージから、とにかく相当自由みたいだなぁということ。聴いていて辟易 |
| するようなことが一度もなかった。はっきり言って苦手な作曲家に近 |
| いですからね、よかったですよ。始めは特に「CD1」がどうも馴染まな |
| かったのですが、そのうちそうでもなくなってきた。 |
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| 演奏のクチャール/ウクライナ響は、NAXOSレーベルで(アメリカもの |
| を)聴いたことがあって、それはそれほど買えなかったんだが、このC |
| Dはいい。もともとどこのレーベルのものだったかは知らないが、出来 |
| がいいからBrilliant Classicsで出すことになったんだろう。録音はまあ |
| ‘並み’。演奏に熱気があるのがいい。 ソ連の構成国だったか、もう |
| そうではなくなっていたかはわからない。(録音年書かれていない) |
| ※ |
| クチャールという指揮者、ロシア系の指揮者だが、NAXOSのニュージ |
| ーランドかオーストラリアの録音で、指揮者じゃなくヴァイオリニストか |
| ヴィオリストとして載っていたのを見た覚えがあります。 |