休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版10月号2-2

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20161107(了)
ナショナル ジオグラフィック日本版 2016年10月号
 
《読み物;後半》
 
(3)血に染まるサイの角
    闇市場で取引されるサイの角。取引解禁を訴える2人の南アフ
    リカ人の不穏な動きが、希少動物であるサイの未来を脅かそう
    としている。(ナショナル ジオグラフィック特別調査レポート
(4)未来へ伝えるアフリカ系米国人の足跡
    米国の首都ワシントンに開設された国立アフリカ系米国人歴史
    文化博物館。その多彩な展示品は、黒人たちの苦難と忍耐、
    勝利の歴史を物語る。
(5)キューバ 変化の大波を前に
    米国との関係が急速に改善しつつあるキューバ。かつての敵
    国から押し寄せようとする観光客の大波を人々は期待と不安
    を抱きながら迎えようとしている。

    2016年9月30日発行・発売/日経ナショナル ジオグラフィック社

 
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(3)ナショジオお得意のタイプの大作レポート。なんともむごい。サイによって
はむごいどころの騒ぎではない。いつかは、象牙の大レポートがあった。
撮った写真の写真は、‘切り口’に色が出なかったが、濃いピンク。
欲しがる人の欲は、つまり、貧乏から抜け出したい人びとと金儲けしか見え
ない人々とはちゃんと繋がっている。
薬効はどうも眉唾物らしいと最後に書いているが、そうするとなんか余計に
むごい。
なんで牛や豚や鶏はよくて、象牙やサイの角はダメ?・・・てな議論はない。
まあそういう密漁の話は前段みたいなもの。密漁者は殺して根っこから切り
取ってしまうが、サイの牧場まで作っちゃって、角を‘収穫’するなんて御仁
もいる。そこでは一応ちゃんと飼ってる。角の備蓄も大量にしており、解禁を
待っている。
最大の‘産出’地域は南アをはじめとしたアフリカ南。
最大の消費国は、爆買いのあの国。その他、苦労して作成された地図。
  サイをめぐる闘いは、麻薬戦争のような状態です。莫大な額の現金と賄
  賂が動き、司法制度は無力です。
密猟と密輸に話が戻っている。
サイの角はほどほどのところで切れば再生するそうだけどね。根っこのとこ
ろは太いし、密猟者は我慢できない。殺して全部獲る。牧場じゃあ‘正しく’
収穫する。
密猟、密輸でもうけた「悪いやつ」の代表格がふんぞり返った写真まで載っ
ているが、彼を悪者っぽく見せてしまっているのは、広大な土地を持ってい
て、その中にいるサイは自分のものであって、ハンティングの標的にしよう
が、どう扱おうが、自分のものなんだから勝手だろう!という理屈を変えな
いこと。逮捕もされたりして来ているが、大富豪でもある。
・・・と、書きすぎました。
そんなに切実ではないのですが・・・サイも不憫。
 
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(4)黒人の歴史のこと。
ミズーリ州ファーガソンなんて町の暴動の記憶も生々しい。
勝利の歴史というのはまだ早いかも。
アメリカ人という国民の考え方の幅の広さたるや、あきれるほどだから、、、
無駄、というつもりはさらさらないが。
町の財政危機の対応を、安直に違反の罰金のノルマに結び付け、それも
黒人中心に締めあげたというようなことが、大きなきっかけの一つだったと
いうようなことかもしれない。でも間違いなく逆行してしまった面が否定でき
ない・・・とかさ。だから早いかも、なんて書きたくなる。
苦悩の表情らしい超有名人の写真があった。
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            このあとすぐ見つけた本の紹介。これでは読めないですね。
            黒人が裁判の結果、どんなふうに扱われているかを書いた
            もののようで、この文章からでもそのイメージが思い浮かべ
            られそうなので・・・アップしてみたのですが。 これだけでも
            考え込んじゃいます。(20161113朝日)
 
(5)キューバは案外冷静、というようなことをひとまず。
でもいつまで冷静ていられるかなあ。アメリカの、まあ、ある種の「毒気」に
曝され続けたら。