休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年8月号  2-2

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ナショナルジオグラフィック日本版 2017年8月号  2-2
<特集>
(1)民間チームが挑む月面探査レース
   日本やインド、イスラエル、米国などの民間チームが参戦する
   月面探査レースは、宇宙開発の新たな時代を開くか?
   ■“月面遺産”の行方
(2)海を渡った日本の動物たち
   国内ではあまり注目されない日本産の動物も、海外ではエキ
   ゾチック。ジョエル・サートレイの写真で彼らの魅力を再発見。
   (特製付録:Photo Ark 箱舟に乗り込む地球の仲間たち)
(3)さかなクンの江戸水族館
   オランダに残された江戸時代の魚の絵。その鮮やかさと正確
   さに、魚類学者のさかなクンがギョギョッと驚いた。
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(4)メキシコ 虐殺事件の真相
   麻薬密売組織がメキシコ北部の街を襲撃し、多くの命を奪っ
   た。発端は、米国の取締局が漏らした情報だった。
(5)きれいなトイレが世界を変える
   世界では約10億人が日常的に屋外で用を足している。その
   結果、不衛生な環境で病気が蔓延し、命を落とす人も多い。
   だが、問題はトイレの数が不足しているだけでなく、人々が
   使いたいと思うトイレがないことだという。
(6)ベネズエラ心霊治療にすがる
   医療制度が危機的な状況にあるベネズエラ。病気に苦しむ
   人々が救いを求めて、シャーマンの心霊治療を受ける。
<コラム>
 VISIONS 世界を見る 「50年前の地球儀」
 撮っておきの瞬間
 写真は語る 「インド 働く男たち」
 EXPLORE 探究のトビラ
   昔と今の宇宙服
   雨どいで発見、ちっちゃな隕石
   睡眠リズムをリセット
   “オリンピック”でライオン捕獲
 日本の百年
   米兵も興味津々 終戦直後のねぶた
  
   8月号/2017年7月31日発行/日経ナショナル ジオグラフィック社


<感想>

(2)海を渡った日本の動物たち;
古くはシーボルトさんが様々な日本(固有)の動植物を持って帰ったとい
うのが文献として残っているそうな。
鳴かない犬としての狸が可愛いいし、ニホンザルなどなかなかに誇らし
い気がしないでもない。たいていは動物園にいるというような話だしね。
ブラックバスヒアリのような問題はないみたい。
 *付録には、ノアの箱舟にもう乗せておかないといけないね、という動
   物たちのほんの一部(100種類)が美しい写真で紹介されている。
   だけどこの付録、記事の内容とは合っていないんじゃない?
(3)さかなクンの江戸水族館
タレント活動の多い魚類学者さかなクンの、「話」をまとめたもののよう。
‘ギョ’がたくさん出てくる。‘一魚一会’はジョーク・・・
シーボルトおかかえ絵師のような存在だったという川原慶賀の絵が、
正確この上なく、かつ魅力的。さかなクン的には「すギョいです」。
19世紀前半。魚類259点、哺乳類4点、甲殻類など53点が残されてい
るという。写真集にでもまとまっていないのだろうか。出ているのなら見
てみたい。
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(4)メキシコ 虐殺事件の真相
この記事、(1)の月面探査レースと変わらないくらいページ数を使ってい
た。
思い出した最近のこととしては、
・メキシコとの国境に壁を作るとのたまったトランプさんの言葉
・『ブレイキング・バッド』というアメリカのテレビドラマ(まだ観終われない)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画『ボーダー・ライン』
麻薬の需要がある限り、供給元を立つのはやっぱり難しそう。DEA(米国
の麻薬取締局)とメキシコの連邦警察がいくら協力し合っても。
もう一大産業なんだし、やっているのが警察をも抱き込んだ(よく知られて
いることだ)やくざ屋さん。
ここでの内容は、米国側が漏らした情報の扱いを、メキシコ側が間違えた
ために、2011年に酷い報復が実施された。一般人を巻き添えにしたとんで
もない数の死者やけが人が出た。その首謀者を何年もかかって捕まえた。
悲しみは居座り続けている、というような話。
米国の欲望がなくなったわけじゃないし、供給源が絶てたわけでもなし。
不謹慎だけど、「壁」が出来ても終わりそうもない、だから今後もリアルな
映画だって作られ続ける、きっと。
(5)きれいなトイレが世界を変える
これも大きな記事で、インドを中心にベトナム(成功している!)やハイチ
などのことが詳しく書かれている。写真も載せたものだけでなくいかにも臭
いトイレや、粗末な入りたくもないさまざまのトイレがたくさん載っている。
ズバリトイレという写真はやめときましょう。
面白かった映画『スラムドッグ$ミリオネア』でもトイレ事情は若干出てきた
ね。野グソは出てこないが・・・ハハハ、覚えてます。
インドのことはつとに有名で、仰天するようなデータも、レイプが多いことも
そうだけれど、なんで核開発やコンピュータが先なんだ!としばらく前まで
憤ったもんですが、そのほかの憤りもあって、これなんぞに憤っておれな
くなっちゃった・・・ なんてぇのは話半分だと思ってもらって構いませんが
ネ・・・ 
ところで、アフリカのトイレ事情のことは、言葉では何も触れられていなか
ったのは、インドの数に比べりゃあ、人口密度的にどうということもないと
いうことか。あるいは、まだ悩ましくない?
「約5億6900万人が屋外で排泄」するインドでは、不浄のもの(放置するこ
とが不浄というんじゃない!)という考え方とカースト制度が絡み合って、
奇天烈このうえない。だから・・・
 「いくらでも場所があるのに、どうしてトイレを使わなきゃいけないの?」
と返されるのがまだまだ普通。
嫌なわりに面白がって読んじゃいました。
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(6)ベネズエラ心霊治療にすがる
医療制度が危機的な状況にある、とあるが、なぜなのかということひとつ
書かれていない。反応する気にならない。