休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『マネー・ボール』

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20160310(了)
映画『マネー・ボール
  ベネット・ミラー監督//ブラッド・ピット/ジョナ・ヒル/フィリップ・シーモア
  ・ホフマン/ロビン・ライト/クリス・プラット
  音楽:マイケル・ダナ
  2011年/米映/133分/DVDレンタル
  <★★★△>
(映画.com解説から) メジャーリーグオークランド・アスレチックス」のGM(ゼネ
ラルマネージャー)、ビリー・ビーンの半生を、ブラッド・ピット主演で映画化。全
米約30球団の中でも下から数えたほうが早いといわれた弱小球団のアスレチ
ックスを独自の「マネー・ボール理論」により改革し、常勝球団に育てあげたビ
ーンの苦悩と栄光のドラマを描く。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー・・・
カポーティ」がけっこう気に入ったので、同監督作品を観てみることにした。
同じホフマンが出ているし、音楽のダナも同じ。
原作があるというよりは、ほとんどドキュメンタリーの映画化。
プロ野球にありがちな、選手を見る目のプロとしての「勘」や定石としての選手
の起用法を、いったん清算して、データ重視(出塁率長打率)でやってみた
らどうなんだということで、試行錯誤を始めたGMの苦労話。
業界だとか商売だとかの、たんなる駒のように扱われる選手や、大したことは
なくても「嵌る」選手のためには大苦労をし・・・という、まあ、冷たくも割り切った
世界の話なのだが、観方や切り口を変えれば、それなりにワクワクする血も涙
も通った世界に見えてこなくもない。その辺がタイトルの意味するところなんだ
ろう。
業界ばなしである。プロ野球はなんだかんだ貶しながら、けっこう好きなので、
面白く観ました。(高校野球は苦手です。)
まだこの業界人は、現役GMで、頑張っているらしい。
このGMのもとではアスレティックスは、プレーオフには何度か進んでいるが、ワ
ールドシリーズはまだ制したことはないのではないか。
(おっと、これ言わない方がいいか・・・って、データがあるんだから隠してもしょ
うがない)
スタイルの出来上がった、たかが野球、たかがゲームだが、多分女性と男性
では、観方が基本的に違っていて、のんびりしていてもこれは「戦い」だと思う。
これとて、観客にとっては戦闘意欲のようなものの工夫された「ガス抜き」的な
意味合いが(後付ではあろうが)濃い装置。
‘観戦’するスポーツの多くは、この意味合いがあることを、案外忘れてしまい
がち。ナショナリズムと絡むと、ややこしいけれど。
 
日本のジャイアンツの野球賭博問題は、もう少し広がるかもしれないねえ。巨
人/大鵬/卵焼きの世代としては(嘘です!もう少し古い・・・)、哀しい。
(アップまで大分時間がたち、賭博ではなく、多くのチームでの士気を鼓舞する
ためのかわいい賭け事が見つかった。つまらない話だけど、どうなるのかな。)
 
次は「フォックス・キャッチャー」でしょうか?
これもスポーツの話よね。