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(映画.com解説から) スーザン・コリンズのベストセラー小説をオスカー女優 |
ジェニファー・ローレンス主演で映画化した全米大ヒット作「ハンガー・ゲーム」 |
シリーズの完結編。 カットニス率いる第13地区の反乱軍は、スノー大統領が |
支配する独裁国家パネムとの最終戦争に突入。カットニスは、ゲイル、フィニ |
ック、ピータらとともにスノー大統領暗殺作戦を決行する。しかし、カットニス抹 |
殺に執念を燃やすスノーはその作戦を見抜いており、反乱軍は死のトラップ |
や無数の敵に直面。カットニスはかつてない非道な選択を迫られることにな |
る。シリーズ2作目からメガホンをとるフランシス・ローレンスが引き続き監督。 |
共演はシリーズおなじみのジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ド |
ナルド・サザーランド、そして14年2月に急逝し、本作が最後の出演作になる |
名優フィリップ・シーモア・ホフマンら。 |
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三作目まで観てましたから、最後まで(毒を食らわば皿まで、では少々大げさ |
か)観ないとしょうがない、いつか観ようと思っていて、それが今回。 |
ベストセラー小説がどの程度のものかよくわからないが、原作者が脚本や製 |
作指揮にまで絡んでいるので、きっと原作の感じは出ているんだろうな。 |
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一応SF。 |
独裁者と反乱軍との戦いが、どこか非現実的で、なにやらひねくれたもの。 |
主役のカットニスはいやだいやだと言いながら、生死を賭けた戦いのゲーム |
を勝ち抜くし、反乱軍の広告塔としての存在も受け入れる。 |
その行動理由の根っこは、特に高邁なものではなく、妹の身代わりであったり、 |
その死の責任感であったり、思いを寄せる男であったり、独裁者への憎悪で |
あったりと、けっこう小さく、肉体的なすごさとは裏腹な感じだし、決心一つ一 |
つにかなりうじうじしている。闘いの幕切れでの判断や成果など、達成感とは |
程遠い。それほど人物像はありふれて等身大、いやむしろ卑近、、、とか書き |
ながら、ジャンヌ・ダルクのようなものを連想。はは。 |
道具立てはどんどん立派になって、映像は観応えがありました。 案外満足し |
た人もいるのかも知れません。それでいいのだと思う。 |
両陣営の主張ともつかない理屈も、なければ戦いの必然性がなくなってしま |
うので、しょうがないのだけど、4作もあったのだから、もうちょっと納得がいく |
ような理屈がなかったろうか・・・ |
とまあ、この参議院選挙のことなどへ、注意がそれたりしつつ・・・ |
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音楽のJ・N・ハワード、今はもうファンではないが、なかなか頑張ってました。 |
長いエンドタイトル時のサウンド、曲想のバラエティなど、いろいろ魅力があっ |
た。そんなの注意して聴こうなんて方はそう多くはないでしょうが、どう思った |
かちょっと訊いてみたい気もする。勿論テーマと言えるような長いメロディライ |
ンなんてものは、意図的にだろう、作っていないので、‘環境音楽’ではあるん |
だけれどね。 |
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*Mockingjay というのは、「マネシカケス」と訳しているやつだろう。 |
鳥の名で、何かを象徴しているみたいなんだが、わからなかった。 |