(映画.com解説) クーデターで地位を追われた独裁者と幼い孫の逃亡の |
旅を描いたヒューマンドラマ。「カンダハール」などの巨匠モフセン・マフマ |
ルバフ監督が平和への想いや未来への希望を込めて撮りあげた。独裁 |
政権が支配する国でクーデターが起きた。これまで国民から搾取した金 |
で贅沢な暮らしを送り、政権維持のため多くの罪なき人々を処刑してきた |
老齢の独裁者は、幼い孫と共に逃亡生活を送ることに。羊飼いや旅芸人 |
に変装して正体を隠しつつ海を目指す彼らは、その道中で驚くべき光景 |
を目撃する。2014年・第15回東京フィルメックスにて「プレジデント」のタイ |
トルで上映され、観客賞を受賞。 |
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特にどの国のことだという設定、指定はないとのこと。 |
あくまで架空のお話。 |
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ジョージア(グルジア)における歴史に近いものが感じられるべきものな |
のだろうが、ほとんど知らない。 |
むしろ、チェチェンと同じような、ロシアとのドンパチの過去がピンとくる。 |
だから、こういう独裁者と政治犯を取り巻く状況ということになると、黒海 |
を挟んだルーマニアやチャウシェスク政権を連想させるなぁ。もっとも、こ |
こでのチャウシェスク一族の酷さやそのころの社会のすさみかたはとも |
かく、反乱側のこととか、ただいま現在の国情とかはよく知らない。 |
(触れられていた米原万里さんの著作を思い出しちゃった。) |
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孫と行動を共にすることから、この元大統領の物の道理をわきまえてい
る人となりがどんどん見えてくるのが面白いような悲しいような。
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そしてついに逃げ回る祖父と孫は・・・
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この孫のほうは学習はするが、うんざりするほどイノセント。 |
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とにかくたくさんの皮肉に満ちた、とても刺激的な映画だと思う。一般論 |
と言ってもいいし、普遍性や寓意は当然帯びている。 |
‘アンタに関係ないよねぇ’ と言われる筋合いもない。まあ、ありません |
けどね。都知事の権限すらわからないぐらいなんだから・・・ |
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監督はイラン人。イラン人監督がジョージアで映画を撮る・・・ |
イランは映画大国だそうな。でも、一作が有名だともう「巨匠」、どうかす |
るといきなり「巨匠」ということになって現れる。こっちも知らないもんだか |
ら、ヘェー、そうなんだ、巨匠なんだぁ・・・ |
ああいう乾いたところで“格差”に憤懣を募らせ、血をたぎらせている人々 |
の集団がいて、それが世界中に飛び火してしまっているんだなあという |
感慨。 |
この映画での反体制派は大した描かれ方はしない。‘そういう映画じゃな |
い’んだろう。 |
イランは違うよと言われても、コーカサスをふくめて、あの中東はどこも武 |
器庫みたいな気がしてしまう。 |
(福島の原発事故で、関西や西日本にいる外国人まで、日本から逃げ出 |
したのと、どんだけ違うねん! まあそんなもんですワ。)
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イランの高名な映画監督が亡くなっていた。きのうの新聞だったかな。 |
アッバス・キアロスタミ。 2作ぐらい観た記憶があります。 |
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しまいに、ぐちゃぐちゃになった。
そのまま。
イラン↗
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