休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

SONNY CLARK Seven Classic Albums

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20160115(了)
SONNY CLARK Seven Classic Albums
(1)DIAL ‘S’ FOR SONNY -1957
     アート・ファーマー(tp)、カーティス・フラー(tb)、ハンク・モーブリー(ts)、
     ウィルバー・ウェア(b)、ルイス・ヘイズ(ds)
(2)SONNY'S CLIB -1957
     ドナルド・バード(tp)、カーティス・フラー(tb)、ジョン・コルトレーン(ts)、
     ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)
(3)SONNY CLARK TRIO -1957
     ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
(4)COOL STRUTTIN' -1958
     ジャッキー・マクリーン(as)、アート・ファーマー(tp)、
     ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
(5)MY CONCEPTION -1959
     ドナルド・バード(tp)、ハンク・モーブリー(ts)、
     ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)
(6)SONNY CLARK TRIO -1960
     ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、マックス・ローチ(ds)
(7)LEAPIN' AND LOPIN' -1961
     トミー・タレンタイン(tp)、チャーリー・ラウズ(ts)、アイク・ケベック(ts)、
     ブッチ・ウォレン(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)
     ?年/CD4枚組/ジャズ/mcps/輸入/中古/ネット
     <★★★☆>
 
データも資料もなんにもないですけどね、このシリーズは、コストパフォーマン
スがあるので、つい。7枚のアルバムを4枚のCDに収めて安く、中古で更に
低価格。アルバムごとにうまく収まっていない、変な切り方になっている。や
たら気にする御仁もいるけれど、そんなことは(ワタシは)どうでもよろしい。
著作権が切れたために出来ることなんでしょうが、お前も50年待っていたの
かと問われれば、そりゃそんなことはない。気まぐれ。
とはいえこういうシリーズ買うのは、断然ジジイなんだろうなあ。
このCDは英国製。
たった31歳(1931-1963)で薬物過剰摂取で亡くなっちまったピアニスト。
特に日本人が好むようです。(4)は、もう50年近くも前のことですが、ジャズ
喫茶でよくかかってました。この(4)はとりわけ日米の評価がまっさかさまだ
ったようで、おかしなもんですな。レヴューをちらっと見ると、「こんなのはぜ
んぜんすごくない、ピアノトリオがいいんだ、これを高く評価する人はオカシ
イ」などと書いている。若いんでしょう。
これだけ好まれてきたんだから、理由はあるはず。
自分の評価の押し付けなんざ、余計なお世話なんじゃないかい。まあだれ
でもやりがちなことだけど。
ついでに書くと、(6)のトリオはノリが良くて、よく指も動いていると感じる。
このあたりのものを上記レヴュアーも評価しているのかな。
これ見よがしのところが一切ない、味わいや小粋な部類のピアニストで、こ
の時期の最高のジャズ・ピアニストの一人。その雰囲気がすっごくいい。
この(6)では、デュヴィヴィエとローチがまた素晴らしい。
 (何度か流していて、始めのほうよりは後に入っているもののほうが、ピア
  ノが上達しているみたいな感じは受けました。当たり前なんでしょうが。)
かく言うワタシもLPで(4)は持ってましたが、トリオ物は確か1枚持っていて、
そのくらい。それも(3)か(6)か、はたまた別のものだったか、まるで覚えて
いない。もう確かめようもない。
 (ね。やっちゃうのです。死んだ子供の歳を数えるがごとき行為を。)
少なくとも(1)(2)(5)(7)は初めて聴いたことになると思います。
(2)のコルトレーンは思わぬ儲けもの。 (3)のトリオはバド・パウエルばり。
(7)のアルバムは、始めはちょっとサウンド、ムード共に前の6作とは違っ
ている。ように思えたのですが、そのうち馴染んじゃった。
みな素敵なバップ。懐かしむ感覚て、どのアルバムも楽しみました。
このシリーズのレッド・ガーランドのものを後日聴いていたら、似ているのか
なと思いきや、まるで違ってました、ガーランドの「古色」にビックリ。
今頃そう感じるなんて・・・