休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ジュニア・マンス  コンプリート・アルバム・コレクション 2/4

ジュニア・マンス  

 コンプリート・アルバム・コレクション 1959-1962

20200707(メモ了)
JUNIOR MANCE(1928- )/The Complete Albums Collection 1959-62 
 
Disc1(82:57) <★★★★>
<1>Junior(1959)
   ①-⑩ レイ・ブラウン(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)
<2>The soulful piano of Junior Mance(1960)
   ⑪-⑲ ベン・タッカー(b)、ボビー・トーマス(ds)
Disc2(81:01) <★★★△>
<3>The Chicago Cookers(1960)
   ①-⑧ ジョニー・グリフィン(s)、ウィルバー・ウェア(b)他
<4>Junior Mance Trio At The Village Vanguard   (1961)
   ⑨-⑯ ラリー・ゲイルズ(b)、ベン・ライリー(ds)

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 CD/ジャズ4枚組/ⓒ2017 Enlightenment/輸入/中古
 <★★★△~★★★★>

 

なにがコンプリートなのかよくわからない・・・ 曲名とアルバム名が別々
の表示。パーソネルのことはまったく書いていない。鑑賞に関係なかろう!
ってわけかね。アルバムの発表年はかろうじてわかるも、録音データは一
切なし。ちょっとというか、やっぱりというか、けっこうさびしい。
音は悪くないし、安さにも免じて、良しとしますか・・・
 
〈1〉飛びぬけて有名なアルバムで、これだけは持っているのだが、他の
アルバムを聴くのに一番安かったから、これにした。録音やはり悪くない
し、やっぱり出来はこの中では一番!
ベースがレイ・ブラウンなのも効いて、音楽の流れがとてもいい。
 
 昭和49-50年頃、職場の先輩の部屋に酔っぱらって上がり込んだ時に聴
 かせてもらったのが最初。それ以降何十年も聴かず、ほんの数年前に再
 聴することになった。はじめて聴いた時は、(いいだろ、いいだろ!と
 言われたものの)飲みやすいお酒のようにすーっと通り過ぎちゃって、
 興味は持たなかったですね。むしろその後で聴かされた、立て板に水的
 アート・テイタムに惹かれましたっけ。・・・忘れていました。
 
ともあれ、そのおっとりした時のテンションやスイング感の良さが、若い
時にはわからなかったということやね。それ以上言う必要はない。
 
〈2〉ソウルフルだの、ブルージーだの、アーシーだのと言った表現はつい
使いたくなるもんです、うまい表現がなかなか見つからないですからね。
でもまあできるだけ使いたくない・・・ でもそんな感じです。素敵なピア
ノトリオ。
アップテンポは⑬ぐらいでビーバップが臭います。あとはミーディアムかス
ローテンポで、とても落ち着く。名作〈1〉の感じにいちばん近いと言えそ
う。特にスローなものは同等だと思う。ならばそれ以外が同等でないのがな
んでなのか、、、説明はできません。(ひょっとするとベースが弱い?)
少し唸りが聞こえます。乗りも悪くないんですよ、きっと。
 
〈3〉どうやら「THE CHICAGO SOUND」というのと同じと読める記事が
あったが、あまりホントらしくない。サックスはグリフィン(テナー)だけじ
ゃないが、もちろんブリブリバリバリ吹くのはグリフィンだろうな。嫌いっ
てわけじゃないが好きでもないですね。①はグリフィンには面目躍如だろう
が、これ以外はここまでハードじゃないし、マンスも案外まとめている。と
いっても〈1〉のマンスからは相当遠い。ウィルバー・ウェアのベースは知
らないが、すごくはないものの、マッタリした感じでちゃんと流れるのがい
い。これは、ひょっとするとウェアのリーダーアルバムなのかもしれない。
アルトはジョン・ジェンキンズというひとなのかも。
始めはうるさかったが、徐々に馴染んできました、このアルバム。
ひょっとして同一アルバムなら、以下の布陣。
   Wilbur Ware ( Johnny Griffin - Junior Mance )
             1957.10.16&1957.10.18 ( 1957.11.18? )
   John Jenkins (as) 
   Johnny Griffin (ts) 
   Junior Mance (p) 
   Wilbur Ware (b) 
   Wilbur Cambell (ds) 
   Frankie Dunlop  (ds) 
 
〈4〉こりゃあトリオでのライブで、唸りまくりだね。
ここまで速く弾けるんだよと言っているみたいだが、そういう時はマンスの
個性は出ていない。ミディアムやスロウなテンポの場合は、特に何の変哲
もないようなピアノトリオなのに、どこか懐かしいような感覚を呼び起こす。
一曲ごとのバランスも良く、これ見よがしでない、地味が滋味に通じている。

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