| (カバー裏) 太古の昔からコンゴ奥地の湖に棲息するという謎の怪獣・モケーレ・ |
| ムベンベ発見を賭け、赤道直下の密林に挑んだ早稲田大学探検部11人の勇猛 |
| 果敢、荒唐無稽、前途多難なジャングル・サバイバル78日。「買ってね、読んで |
| ね。・・・今の世の中には、絶対に、こういう本が必要なんです」(解説) 子供の |
| 心を忘れないあなたに贈る、痛快ノンフィクション。 |
|
|
|
27年ほども前になるが、これぞまさに探検記。なんか相当オカシイけどね。
そのオカシさも絶対的に、魅力。
|
| Special Thanksを見ると、多くの人に混じって多くの企業が協賛したのがわかる。 |
| 中に、部の先輩にあたるのだろう、西木正明や船戸与一などという著名小説家 |
| の名も混じっている。 |
| 結果的にはバブルと言われる時期にはいって1-2年というところに当たっていた |
| ころだから、こんな学生の超物好きな探検に、協賛もそこそこあったのだろうな。 |
|
| 土地の人たちとのやり取りはリアルそのもの。 |
| それから、蚊やツェツェバエやマラリア、そして湿気なども。 |
| (ワタシ、蚊やツェツェバエなんてところに、かなり反応してしまう。苦手なので |
| す。刺されるってヤツ。蛭なんかもそう。いまさらだけど、読んで楽しむのみ。) |
|
| 明るいところの例なら・・・ |
|
| 全くワニには“いとおしさ”を感じてしまう。実際、狩で殺され運び込まれる |
| のを見て、解体を見物し、その肉を堪能した動物にはひじょうに親近感を覚 |
| える。「食べることは愛の表現の一種だ」と前に本で読んだときには図式っ |
| ぽくて信じがたかったが、真実のような気がしてきた。 |
| ましてや「自分の手で殺してその肉を食べる」ともなると、最高にそれを好 |
| いているということかもしれない。究極の愛情とはこんなに一方的でわがま |
| まなものであろうか。 |
| 最後の骨をしつこくしゃぶりながらの一考察であった。 |
|
| 暗めの例なら・・・ |
|
| 夜、また雨が降る。雷が轟き、風が吹き荒れる。状況はますますみじめに |
| なる。暗くてまったく何も見えない。虚しい。あまりに虚しい。それでも見張り |
| は続ける。稲妻の光で一瞬湖面が輝くとき、ムベンベが出そうな場所を確認 |
| する。一瞬である。 |
| はっきり言って、なぜ自分がこんなことをしているのかわからない。わから |
| ないながらも、あまりに無意味な活動をしているので、なぜか快感すら覚え |
| る。「普通の人は、ちょっと真似ができないな」と思う。当たり前だ。 |
| 雨が上がる。みんな見張り台の周りに、虫のようにごそごそと集まってくる。 |
| ごそごそと食い物の話をし、またごそごそと自分の巣に戻っていく。あとは夜 |
| 勤に任せ、私も虫に混じってごそごそとテントに潜り込んだ。 |
| 夜十時、本日の見張り終了。 |
|
| 両記述はたった一日の差だが、こんな風に落差がある。 |
| まだまだテレ湖に陣取ってそんなにたっていない。 |
| さあ、いろいろしんどそうでどうなっていくんだろう・・・というところ。 |
| (落差はもっともっと大きくなるんだが) |
|
| 考えてみれば、高野さん自身まだこの探検時、3回生か4回生なんだよ。 |
| 語学が得意なのか、たちまち地元の言葉を操れるようになるのも、前々からス |
| ゴイなあと思っていたが、こうして書いている第1作の文章だって、ほとんど文 |
| 章なんて書いたことがなかったと言いつつ書いていて、才能開花! |
| 宮部みゆきさんの解説(先に読んでも良い!)が読む気を激しく鼓舞してくれて |
| いる。 |