①眠りから覚めた謎の人類・・・ |
ヨハネスブルクで見つかったホモ・ナレディと名付けられた人類の祖先の骨の話。 |
これが古いようでもあり、新しいようでもある。100万年前なのか、200万年前なの |
か、はたまた300万年前のものなのか、はっきりしない。あのアフリカ東部で生ま |
れた「ルーシー」、立ち上がってサバンナを通って広がっていった類人とは違った |
系統なんじゃないかとも言われるが、どうもよくわからない。 |
「脳はとても小さいのに、それを支えている体は決して小さくない」 |
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②ガンジーや彼のやったことが、どう受け継がれているかというドキュメントだ。 |
その「高潔で毅然と抵抗する精神が、腐敗やレイプ、身分差別による暴力、スラ |
ム街の撤去に対する抗議運動という形で受け継がれている」というのだが、どう |
も歯切れが悪く、女性の地位向上だって、トイレだって、そんなに進んでいるとは |
言えないみたいだ。「私たちはコンピューターやテレビ、自動車といったぜいたく |
品を求めているわけではない」「ほしいのは土地」「家を建て、食べ物を育てる土 |
地」だというのが切実な声だ。 |
前の号で、東部の無法地帯のドキュメントがあったばかり。 |
受け継がれちゃいないとしか読めなかった。 |
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③やはり無法地帯と言っていいコンゴ川に生きる人々のドキュメント。 |
主にコンゴ民主共和国。 |
法律なんて糞くらえというわけでもないけれど、生きるための算段が優先。自然 |
どころでない。経済も人の流れも、これ一本! |
道路は作られないので、良くも悪くも大動脈。開発のかの字もない。 |
高野秀行『幻獣ムベンベを追え』で読んだ地域(コンゴ共和国)とうんと近い。 |
というか、お隣。あまりに辺鄙/不便すぎて、テロも来ない・・・ |
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④スウェーデン北部のとんでもない自然が残ったラポニア地域とサーミ人の話。 |
知らなかった。それにしてもすごい景観、あきれるような奇観。 |
この世界遺産は、まあ、、、ほおっておいてもいいんじゃない?その先、その奥 |
なんかには、この辺を汚したり傷つけたりするようなもの、ヒトがなにもない。すぐ |
ヒトだらけになる日本じゃ考えられんことだけど。 |
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⑤これも珍しい、海辺のオオカミ! |
タイリクオオカミから枝分かれして別種となったオオカミ。 |
フジツボや蟹などの甲殻類、生みつけられたニシンの卵、浜に打ち上げられた |
鯨の死骸、川を遡上する鮭、浜に近い岩場で休むアザラシ(海に泳ぎ出して襲 |
うんだって!)。オオカミ本来の蹄のある動物はほとんど食べない。シカなんか |
に一生出くわさないまま終わる個体だっているんじゃないか、だって。 |
やはりというか、それもボチボチ生息域が脅かされつつある。 |
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⑥これは日本の女性研究者、極地に見せられた若き生態学者、の活躍。 |
昭和基地の近所の湖の底に、なんと、「コケボウズ」と呼ばれるコケや藻類、細 |
菌などが集まってできた植物の群落、1メートルとかの大きさになる円錐や円柱 |
のでかいやつ、が紹介されている。へぇ! 氷点下・・・度なんていうとんでもな |
い世界。そこに潜るんだ。湖一つ一つが進化や生態系の“実験室”なんだって。 |
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写真がメインの雑誌なんだから、写真系のタイトルも書きうつしてみたけれど、ど |
うも、、、これじゃなんのことかわかってもらえない。 |
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これで5か月。来たら、読まなくちゃと追われる気分になることは前に書いた。こ |
れ、職場に持って行くと、ちょうどよかったりする。たまにぽっかり時間ができるこ |
とがある。一人でいる時間も多い。ラジオなし、テレビなし。コミセン館内の共有 |
部を観られるモニターはあるものの、退屈もいいとこ。PCはある。仕事を離れる
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ときはネットのニュースを観るくらいにとどめている。自主規制。
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(仕事上の向上心足りませんなぁ! でもいろんな意味で、かえってテレビぐらい |
置いた方がいいと思うんだ。外の様子を知らなきゃならない場合って、たまには |
あるもんだからね。) |
仕事以外のことをするのは一応不謹慎なんだが、、、本よりは雑誌のほうが、な |
んとなく周りからの‘抵抗感’が少ない。そう考えること自体、十分不謹慎なんだ |
けどさ。
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