休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

高野秀行/「腰痛探検家」

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20150612(了)
高野秀行/「腰痛探検家」
  前口上
  プロローグ
  第一章 目黒の治療院で“ダメ女子”になる
  第二章 カリスマ洞窟の冒険
  第三章 民間療法の密林から西洋医学の絶壁へ
  第四章 会社再建療法
  第五章 密林の古代文明
  第六章 腰痛メビウス
  第七章 腰痛最終決戦
  エピローグ 腰痛LOVE
  文庫あとがき
  解説  (東 えりか)
    2010年/エッセイ/文庫/集英社/初出「小説すばる」2009年/中古
    <★★★△>
(カバー紹介文) 他人の行かないところへ行き、他人のしないことをする、が信条の
辺境作家。なんと腰痛に!地獄からの生還を期して地図なき旅が始まった。カリス
マ治療師からも見放され、難病の可能性まで急浮上。画期的な運動療法で自力
更生ルートを選んだり、はたまた獣医や心療内科の扉も叩き…。腰痛という未知
の世界に迷い込み、腰痛治療という密林で悪戦苦闘。とことん腰痛と向き合った、
前代未聞の体験記。
探検記ふうな記述が多いし、各章のタイトルなんぞ、まるでそう。
笑っちゃう。
でも、なんと言おうと、これは腰痛の治療記。
それを探検記ふうな本にしちゃった。
「腰痛世界(辺境)への探検」というわけ。
ご本人の企画なんじゃない? 知らないけど。
だから、
ちょっとね、
まがいものの類(ではないか・・・)
ずるいゾ!(でもないか・・・)
ワタシの腰痛は、ぎっくり腰が2度ばかり、そのほかは中腰などで慢性的に痛む
といった症状を何度か経験、という程度。
でもまあ、ぎっくり腰の、息の止まる痛さは知ってます。
「あっ」と思って絶句、「痛い!」という言葉すら出てこない、動けない・・・
著者のように、腰痛というものをちゃんとした病気としてとらえず、放置してしまっ
てなかなか治らず、困りはてるというのが、とっかかりとして非常に多そう。
しかも、治療してくれる側の数は多いのに、見立てはまちまちで、高野氏の場合
は、不運にもなかなか治らなかった。そもそも原因がわからなかった。
探検記として、認めるかどうか、なんてどうでもいいこと。
実は読み物としてはそこそこ面白かったです。