休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『マーシー AI裁判』

20260505(了)
映画『マーシー AI裁判』
 ティムール・ベクマンベトフ監督/クリス・プラット/レベッカ・ファーガソン
 2026年製作/100分/PG12/アメリカ/原題:Mercy/PrimeVideo
 <★★★☆>

AIが人間の裁判をやっちゃうお話。原作があるのかな。面白かったです。
 
警官クリス(プラット)がAI裁判所のがらーんとした法廷にポツンと一人椅
子に座らされ、手足が拘束された状態で、目が覚める。醒めもする。ここは
マーシー裁判所という。慈悲かよ。
クリスは朝、出かけた後、家に戻って奥さんと喧嘩をし、そのあとバーでべ
ろべろになるまで呑んで酔っ払っているところを逮捕される。ある事情から
アルコール依存症でもあった。さんざん抵抗したあげく。嫌疑はすでに関係
が冷え切っていた奥さんの刺殺。第一発見者は娘アナベル。
 
裁判長(兼検事兼弁護士、マドックスという名がある)の作り物めいた女性
の顔(ファーガソン)が面前のでかーい画面にある。 全面これAIのディスプレ
ー。マドックスは表情っぽいものを時折見せるが、かなりぎこちない。基本
的にはすべて「ファクト」によってのみ判断する。
 
そのマドックスがクリスに、これこれこういう理由で逮捕された、今から
90分以内に身の潔白を証明できなければ処刑されると告げる。現在の有罪
率は98.5%と言ったか。通常これが最高の確率なんだって。
妻が殺されたことも初耳らしいクリスは大混乱で、始めは冷静には対応で
きないが、徐々に徐々に自分を取り戻しはじめる。
 
90分のうちに有罪率が94.5%だったかを下回れば、即処刑ってのだけは
免れるというんだが、1時間半なんていかにも短いし、そもそもこのマー
シー裁判所というのは、有罪の確率が非常に高い重罪の被疑者しか来ない
ところらしい。
まあ最悪っちゃあ最悪だが、AIがここまですごいことになっている以上は、
情報の集め方・伝え方も進んでいる。しかも、マドックスが理由を認めれ
ば、被疑者もそのシステムを使って調べられるし、民間のみならず公的な
機関も(だから警察も)協力を義務付けられる。すごい権力。
後半は奥さんの死の真相解明が中心になるから、謎解き、つまりミステリ
ーが解かれてゆく過程がサスペンス。様々な発想により、たいていの人間
の関係や過去などが洗い出されうる。ここでも結局は解かれるんだが・・・
AIもミスをすることなんぞがわかって、ほっとさせるようなエンディン
グにしてあるものの、もう近未来の世界であって、笑ってられない。 マド
ックスの表情なんてのもそうやね。
まだ、かろうじてSF。
見終わってみると、原題は安直ながらなかなか意味深、あるいは皮肉。

 

(追)
 NHKでもAI裁判に絡んだドラマがあって、この映画よりは前段階なんだけ
 れど、日本だとこんなふうに若干湿っぽくなるなぁなんて感想を持ちまし
 たが、これはこれで面白かった。
 それより、このところ新聞でもテレビでもよく出てくる未公開のAIモデ

 ル「クロード・ミュトス」なんてぇのは、もうAI裁判ができるぐらいの

 ものなのか、まだまだそんなんじゃないのか、、、どうなんでしょう。多分

 まだだろうが、遠くはないよな。日本がアクセス権を得たとかなんとか言

 ってました。金融機関のサイバー攻撃対策・・・